教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

学校で使えるかもしれない?: Google CalendarのGoals

 Googleは、Google Calendarに新しい支援機能Goalsを導入しました。これは、ユーザーが希望するアクティビティのために、忙しいスケジュールの中から時間を見つける手助けをしてくれるサービスだそうです。
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Goalsの機能

 YouTubeで動画を見ると、どんな感じなのかがわかります。
www.youtube.com

 やることを決めてGoogle Calendarに入力します。Exerciseなど、いくつかの種類があるみたいですね。上の動画では、「スペイン語を練習する」というのがあるので、勉強系もありそうですね。
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 時間や頻度などをどれくらいにするかという質問に答えていくと、Googleがスケジュールを確認して最適な時間枠を見つけ、スケジュールを入れてくれるそうです。
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 他の用事が入った時には、自動的に別の時間にリスケジュールしてくれるみたいです。とにかく、目標を達成するためにどうすればいいのか、というのをGoogleがやってくれるのですね。
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 ニュースでも出ていますので、ぜひ詳細はこちらを。
http://japan.cnet.com/news/service/35081184japan.cnet.com
 もともとは、Timefulというサービスを買収して、Google Calendarに実装した、ということなのですね。2015年5月に下のニュースが出ています。それから1年くらいで、Googleのサービスに機能が組み込まれた、ということですね。
jp.techcrunch.com

教室で使えそう?

 この機能ですが、機械学習アルゴリズムによって、使い込むほど機能が向上するとされています。ユーザの性格や「リスケの実績」などを覚えていくということになると思うので、学校で使いはじめると、「先延ばしにしがち」な子どもや「予想より時間がかかってしまう」という子どもなどは、その傾向を学習していくということも可能そうですよね。
 そうすると、いわゆる子どもに合わせて予定を組んだり、宿題の量を調整したり、という部分も、ある程度、この機能を使ってできるようになりそうだな、と思ったりもします。
 そうした機能が、先生方が持っているノウハウとか、実際に子どもたちを見ていて感じていることと、どれくらい差があるのか、それとも先生方の持っているノウハウをサポートしてくれるようなレベルになるのか、興味深いです。

 Google Apps for Educationに組み込まれてきたら、学校の中でもいろいろと使えるかもしれないな、と思います。先生方が、どんな使い方をしてみよう、と思うのか、国内外の両方の事例をチェックしていきたいと思います。

(為田)