こないだ、「ドキュメンタリー番組を学術利用」というエントリーを書いたのですが、そのなかでNHK for Schoolについて検索してたら、同じNHKの「戦争証言アーカイブス」というのがあることを思い出しました。
http://www.nhk.or.jp/shogenarchives/www.nhk.or.jp
トップページを見ると、「証言」「ニュース映像」「戦時録音資料」などがメニューに並んでいます。
証言のところをクリックすると、さまざまな方々の証言を聴くことができます。実際に教室に来ていただいて話を聴く、というのももちろんありだと思いますが、こうして多くの方をお呼びするのは難しいので、こうしたアーカイブも利用できるといいかな、と思いました。
グループごとに担当する証言を分担して、要約してもらったり、発表したり、そこから新聞記事を書いたり、ブログのエントリーを書いたり、さまざまなアクティビティに発展させられそうです。
「ニュース映像」のところをクリックしてみると、ニュース映像のタイムラインが表示されます。写真やテキストなどと合わせて見ることができるので、出来事の流れを見ることができると思うのと、文字情報以外にビジュアルでも印象づけられます。
検索機能も充実しています。「所属・組織から検索」を押すと、さまざまな所属連隊や乗っていた艦船の名前などから検索をかけることもできます。戦争にさまざまな関わり方があったのだということがわかるのと、通常こうした検索の仕方をしないので、新しい視点をくれるかもしれないと感じます。
さまざまな視点で戦争という事象を見てもらうために、こうしたアーカイブは非常に意味があると思っています。こうしたアーカイブをある程度見た時と見ていない時の、現在の国際情勢へのスタンス、興味関心などとの相関関係ってあるのかとか、調べてみたいなあ。そういう調査ってどこかにないだろうか。それこそ、NHK エデュケーショナルがやったらどうだろうか、と思ったりもしますが。
(為田)