松田先生のプレゼンテーションのあとは、for Our Kidsの中尾代表のプレゼンです。
コミュニティから生まれたモノヅクリ学習の新しい会社( for Our Kids Inc.代表取締役 中尾瑛祐 氏)
続いて、TMCNのコミュニティから生まれた新会社、for Our Kidsの中尾代表がプレゼンをされました。ここ1年間、PETSを使ったワークショップをやってきて、社会は次の言語に移ろうとしていると感じたそうです。
中尾さんのモチベーションとしてあったのは、「自分の子供が将来貧困にならない為に」というもの。そのためのベースとなる能力として、“読み・書き・そろばん・プログラミング”になるのではないか、と言っていました。
中尾さんの話で非常におもしろかったし、学校などの教育現場にとって大切だと思ったのは、“ガジェットが子どもと大人をつなぐ触媒”だという点です。ガジェットを触媒として、子どもが「これをやりたい!」と言ったときに、「それは無理でしょ」と返事をする大人ではなく、「それ、おもしろいじゃん」と言ってくれる大人とつなぎたい。そうした思いで教育のエコシステムを作りたい、ということです。
こうしたコンセプトを実現するのは、別にプログラミングでなくてもいいし、ガジェットがなくてもいいではないか、とも思いますが、一般的に知識量に大きく差がある通常の教科学習などではこうした関係は生まれにくいと思います。体力的に差があるスポーツなどでも、やはりこうした関係は生まれにくい。
プログラミングやガジェットなどであれば、子どもと大人が同じ目線で、一緒に考えて、目標を達成していく過程で「これやりたい」「いいね、そのアイデア!」というやりとりが生まれそうだな、と思いました。
PETSが触媒になりやすい理由についても、中尾さんは話してくれていました。
- 教える人を増やしやすい
- 高度なインフラやPCがなくてもできる
この2点で言えば、学校でのプログラミング教育にも使えそうかな、と思いました。期待しています。
まとめ
会場には、たくさんの展示が出ていて、さまざまなガジェットを見ることができます。Lightning Talkの最年少登壇者は小学生。こうした大人と子どもとが混ざって、好きなものを軸に話し合って笑い合っている、というこうした形が、for Our Kidsの見ている世界なのだろうな、と思いました。
No.3へ続きます。
(為田)