MMD研究所が、2018年4月中高生の学校のIT利用状況調査を発表しました。12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1,106人を対象に2018年4月に調査を実施しています。
mmdlabo.jp
- 12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1,106人を対象に、学校へのスマートフォン持ち込みが許可されているかを調査。
- 中学生(n=533)の7.9%が「許可されている」、13.7%が「条件付きで許可されている」と合わせて21.6%が許可されていることがわかった。
- 高校生(n=573)では52.4%が「許可されている」、31.9%が「条件付きで許可されている」と合わせて84.3%が許可されていることがわかった。
持ち込みについては許可されているのですが、そのときに決められているルールについても、複数回答可能な形で調査をしています。
- 中学生(n=115)で最も多かった回答は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」で49.6%、次いで「登下校時のみ使用可能」が40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が37.4%となった。
- 高校生(n=483)で最も多かった回答は「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%、次いで「登下校時のみ使用可能」が30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が14.1%となった。
授業中に使ってよい、という形でスマホを使っている学校はほとんどないのではないかな、と思われる回答です。では、授業中にはどんなものを使っているのだろうか、という調査項目もありました(複数回答可)。
- 中学生(n=533)では「PC(デスクトップ)」が40.5%と最も多く、次いで「PC(ノート)」が21.8%、「タブレット(iPad)」が16.3%
- 高校生(n=573)では「PC(デスクトップ)」が最も多く41.0%、次いで「タブレット(iPad)」が15.4%、「PC(ノート)」が14.5%
中学生、高校生ともにPC(デスクトップ)が多いということは、あまり教室で使われているような感じはないのかなと思います。特別教室へ行って使うという形か。
「学校にWi-Fi環境があるのは中学生が25.9%、高校生が22.0%」という結果が出ています。このWi-Fi環境は、持ち込むスマートフォンで接続できるのかなあ。
結局「どんなふうに使おうと意図されていて、その意図にあった形で運用するのに充分な整備なのかどうか」というところが問題なので、この数字だけではなかなか評価しにくいですね。でも、ひとつの結果として参考にしたいと思いました。
(為田)