先日、小金井市立前原小学校で行われた総務省「『次世代学校ICT環境』の整備に向けた実証」中間報告会で、GoogleのStuart Millar氏の講演がありました。そのなかで、Googleドキュメントの機械学習による変換精度の高さの話が紹介されました。そこでデモされたのは、「広島の牡蠣 和歌山の柿」という言葉。
本当だろうか?と思ったので、自分でも試してみました。Googleドキュメントを開いて、音声入力ツールを使ってみます。「牡蠣」と「柿」のイントネーションをひっくり返しても、きちんと「広島の牡蠣」と入力されます。「広島」と一緒に出てくる「かき」は、「柿」よりも「牡蠣」の方が多い、ということで、こうして変換されるのだと思います。これだけできれば、実は普通にキーボードで入力するよりも変換の手間はかからないのではないかと思うほどです。
最近は、インタビューや講演などの記録は、ICレコーダーで録音して、その録音をヘッドフォンで聴きながら口に出して、それをGoogleドキュメントの音声入力ツールで文字起こししています。固有名詞系はちょっと厳しいですが、その他はほとんど問題なし。テープ起こしの時間は劇的に減りましたし、そもそももう一度聴いて発話することで、自分の理解をより深めることができるので、結果的に全体でかかる時間がすごく短くなっているように思います。
本当に、音声入力、おすすめです。まだ体験していない人はぜひ体験してもらいたいと思います。そして、その先に、「どんな授業ができるだろうか」「どんな学習活動ができるだろうか」ということを考えてもらえたらいいと思います。
(為田)