教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

行ってみた:情報通信交流館 e-とぴあ かがわ

 先日、香川県高松市にある情報通信交流館 e-とぴあ かがわへ行く機会がありました。館内を案内していただいて、いろいろな設備を見ることができました。
 ロボット・プログラミング講座を開設していて、講座の内容なども紹介されていました。
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 ロボット・プログラミングで使う教材キットもずらりと並んでいます。学校で、教材キットを充分な数、揃えることができない場合は、せっかく作ったロボットを取り壊さなければなりません。充分な数があって、長時間でも没頭して取り組むことができる環境を作ることは、プログラミング教育を成功させて、自分で何かを創り出して問題解決をする子どもを育てるためには、こうした環境が学校にも必要なのではないかと思います。
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 機材もたくさん使えるようになっていますし、たくさんのパーツが整理されていて、「このパーツを使いたい」と思ったときにはすぐに手に取れるように工夫がされていました。数が足りなくなるということもなく、自分の思ったことを実現できる環境が用意されているように思いました。
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 その他にも、ファブラボ的な役割を持っているスペースもありました。3Dプリンターがあって使えるようになっていたり、糸ノコなどの工具も用意されています。
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 用意されている講座ごとに、どんなことをやるのかがわかりやすくトレーごとに整理されています。こうして、e-とぴあ かがわへふらりと立ち寄った人にも、ロボット・プログラミングに出会う機会を用意しています。
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 そのほかにも、電子書籍を自由にさわって、使ってみることができるコーナーもありました。
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 この他にも、指導者用の講習会も行っているので、先生方は「プログラミングとはどんなことができるのだろう?」と思ったら、まずはここに来てみればいい、という施設になっているのが素晴らしいと思います。

 なかなか高松駅前のここまで学校の授業として来ることは難しいとも思いますが、こうしたラボ的な施設が中学校区に一つずつとか民間と共同開設されたらいいのに、と思いました。民間の企業と一緒に運営して、民間のプログラマやデザイナーがそこでメンターとしても手伝ってくれるようになると、先生方も助かるのではないかと思います。

 2020年からのプログラミング教育の必修化を前に、いろいろな形での施策の知見が共有されていけばいいと思います。

(為田)