2019年9月18日に、The Guardianが「Rugby World Cup: All Blacks cover up tattoos in Japan to tackle yakuza link」という記事を掲載していました。文化的な多様性、他者の文化に対するリスペクトを考える教材としてぴったりではないかと思いました。
ワールドカップで来日しているニュージーランド代表(オールブラックス)の選手の中には、部族のタトゥーをしている選手が多くいるのですが、タトゥーのイメージが(変わりつつあるとはいえ、)あまり良くない日本の社会で、どのように過ごすのがいいのか、ということについて書かれています。
見出しの、「Rugby World Cup: All Blacks cover up tattoos in Japan to tackle yakuza link」の中に、「yakuza」という文字が入っているのもおもしろいですし、yakuzaについての紹介も文中には書かれています。
以下に転載した本文を実際に読んでみて、内容理解をしてみるのもいいと思います。英文をそのまま読むことができなくても、Google翻訳を活用して日本語で記事の大意を共有してから「同じようなシチェーションはあるだろうか?」「こうしたオールブラックスの対応についてどう思うか?」などのような議論を行うのもいいのではないかと思います。
The All Blacks, who have a huge following in Japan, are covering up so as not to fall foul of local cultural sensitivities about public displays of body ink.
Despite the growing popularity of fashion tattoos in Japan, many people associate them with membership of the yakuza – the country’s network of crime syndicates.
The players have been covering up in onsen hot springs, hotel lobbies and other places where they are likely to encounter the public.
“We have got an onsen, like a spa, in every hotel and in Kashiwa that spa was a public one and we had to wear skivvies [long-sleeved tops] or tights,” star halfback Aaron Smith said of the team’s training camp near Tokyo.
Smith said he and his teammates were happy to conceal their tattoos to avoid causing offence. “And that’s OK. We are in Japan, you have to embrace their way, their culture. And most people with tattoos were happy to cover up,” the New Zealand Herald quoted him as saying.
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まだラグビーワールドカップはスタートしたばかりで、テレビなどのメディアで見かけることも多いと思います。YouTubeなどでオールブラックスと柏市のHAKA(ハカ)の交流なども見ることもできます。
New Zealand's first Haka at Rugby World Cup 2019
Amazing HAKA by school kids in Japan!
スポーツイベントとしてのラグビーワールドカップも素晴らしいと思いますが、それだけでなく、こうした文化的な交流も本当に素晴らしいと思います。一人ひとりの感情のなかに「ヘイトスピーチなんてくだらない」「戦争なんて、あいつらのこと考えたらぜったいやりたくない」というような強い気持ちを作るのは、こうした一人ひとりの草の根のやり取りだと思うのです。
(為田)