新型コロナウイルスが世界中に蔓延していることもあり、さまざまな国や組織のリーダーが、この危機に関してどんな言葉を発しているのかを見ることができます。現代史のリーダーの言葉は、言葉の学習にも、問題解決の学習にも、レジリエンスやグリットなどの非認知能力の学習にも、教材として使うことができるかもしれないと思いました。
何らかのテーマを設定して、こうしてスピーチや文書などに接していくというのも授業で取り入れるといいかもしれないと思いました。ここ数日で見かけて、教室で子どもたちと見てみたいなと思ったものを紹介していきたいと思います。
最初は、イギリスのボリス・ジョンソン首相のスピーチです。Twitterで、「英語の勉強にもなるかもしれない」というコメントを見かけたのですが、内容的にもわかりやすく、素晴らしいと感じました。
はっきり発音しているので聞き取りやすく、受験生でもリスニングの練習に良いかと思います。重要表現もたくさん出てきます。 https://t.co/Uwz5GUBuFy
— MR. BIG (@Kazuma_Kitamura) March 24, 2020
BBCのサイトでもアップされていますので、こちらで見ることもできます。
www.bbc.com
続いて、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車)による定例会見の様子です。YouTubeチャンネル「トヨタイムズ」で見ました。豊田会長が言う「深刻にならずに、真剣に。みんなで助け合って、感謝しあう」という言葉がとても好きです。
www.youtube.com
アメリカのアンドリュー・クオモ ニューヨーク州知事についてのエスクワイアの記事も読みました。先に日本語Tweetを読んだのですが、「私が責任を取る」は「Blame me.」になるのですね…。自分ならなんて訳すかな、とかも考えました。そうした英語的なこととは別に、リーダーの言葉として勉強になるな、と思います。授業で扱ってみたいです。
Esquire誌:
— 渡邉葉 (@YoWatShiinaEsq) March 25, 2020
「ただ二言でアンドリュー・クオモは我が国が必要としているリーダーの資質を証明してみせた」https://t.co/eNwhMm6x14
その言葉とは...
"Blame me." (私が責任を取る)
クオモの知事ぶりは常に最高点ではなかったが、未曾有の危機に面してのリーダーシップは現大統領と比較にならない
同時代を生きる先達たちの言葉を国内外問わずリアルタイムで見たり聴いたりできるのは、学びの機会を広げてくれていると思います。休校期間の児童生徒にURLを送ってみて、「どの人についていきたいか」と話し合ったりするのもおもしろそうだな、と感じました。
(為田)