教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

【2学期に向けてのアイデア共有】新型コロナ対策で学校が準備しておくといいことは何でしょうか?(2021年8月14日版)

 新型コロナウイルスの感染状況は刻々と変わってきていて、さまざまなニュースを見て、先生方も対応などでお忙しくされているかと思います。
 学校は、子どもたちのために、最悪の状況も考えて準備をしておくことが大切だと思っています。学校で感染者が出た場合、休校措置になった場合などを考えて、どんな準備をしておくといいでしょうか。学校でできる準備のアイデアを共有するためのアンケートをとっています。
 2021年8月14日5:00現在までにいただいた回答を以下にまとめています。ありがたいことに2件のアイデアが寄せられています。これに、為田が考えたアイデアも追記して公開します。
 今後、追加されたアイデアは、8月下旬まで毎週末に更新し、9月に最終版を出します。
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新型コロナ対策で学校が準備しておくといいと思うこと、その理由

 「新型コロナ対策で学校が準備しておくといいと思うこと」と「その理由」をお答えいただきました。ご記入いただいた職業も参考に入れました。

  • 【埼玉県公立小学校の教頭】短期的(8月いっぱい)と中期的(9月いっぱい)の学びの保障の準備。その際の子供と保護者の心身の状態をどう見とるか。
    ピンチをチャンスと捉え、学校と、家庭とのシームレスな学びを進めたい。一方で、各家庭の状況が心配だから。
  • 【私立小学校教員】そもそも、準備しなくてはと思わないといけないと思います。まだまだ、私の学校は…地域はそのような雰囲気ではないです。
    地域によっては、楽観視しているところもあります。特に、地方。下っ端の先生がいくら声をあげてもトップの声で進まないのが現実です。
  • 【私立小学校教員】何にお金をかけるのか、逆にかけてはいけないのかを考えること。
    学校も一つの会社なので、お金のかけ方で教育も変わると思います。現場の教員と事務とでギャップがありうまくいっていないので、はじめから考えていてほしいです。
  • 【教育ICTリサーチ(為田)】休校になる、クラス(学校)に感染者に近い人が出ることを想定して、情報端末を家に持ち帰らせて、ネット接続をテスト。
    本当はもっとはやい時期にやってほしかったけど、「うちはできないんです」と言われないようにする、言われても対応できるようにしておくことが大事なので。
  • 【教育ICTリサーチ(為田)】Googleクラスルームを使っての情報の発信、共有を一人でできるようにする。
    家庭でずっと親がついていないとできない、というのは大変なので、児童生徒が「一人でできる」状態を作るのが大事だと思います。
  • 【教育ICTリサーチ(為田)】保護者むけの説明会(または体験会)を開く。
    保護者が、「どんなふうに端末を使って勉強するのかわからない」というのがまず壁としてあると思うので。
  • 【教育ICTリサーチ(為田)】PTAと協働すればICTに詳しい人もいるだろうから、何かあったときのためのサポートデスクを先生以外の窓口として作る。
    全部を先生方が対応するのは時間的にもリソース的にも難しいと思うので。連絡網で使っているメール配信サービスなども活用すればサポート体制を作れるのではないか?

いただいたコメント

 フリーコメントもご記入いただいたものを抜粋して紹介します。コメントの方にも、学ぶ点はたくさんあります。ありがとうございます。

  • 家庭、地域の状況把握とともに、先生がたのメンタルも心配。できるだけ、ポジティブに捉えられるように、配慮していきたい。
  • 共有されたものを参考に準備していきたいと思います。

まとめ

 僕は、ICTが可能にする集合知の良さを信じています。「何ができるか」というアイデアをみんなで共有しておけば、誰かの役に立つこともあるのではないかと思います。ぜひ、このアンケートの結果を建設的に、自分の居場所に持ち帰り、何ができるかを考えるかたちで使っていただければと思います。
 8月31日まで、アンケートには参加可能です。「こんなアイデアは?」とどんどん、何度でもかまいませんので、ご参加いただければと思います。

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(為田)