2023年2月8日に富士見市立針ケ谷小学校を訪問し、池田朱美 先生が担当する3年3組の理科の授業を参観させていただきました。「磁石は、はなれていても鉄を引きつけるだろうか」という問いを、実験をして確かめる授業でした。「クリップと机を紐でつないで、クリップに磁石を離れたところから近づけていったらどうなるのか」をたしかめる実験と、「磁石とクリップの間に下敷きをはさむとくっつくクリップの数がどうなっていくのか」をたしかめる実験の2つをしていきます。
それぞれのグループにビデオ係がいて、実験の様子を一人1台のWindows端末を使って動画撮影して、オクリンクでそれを共有するようになっていました。自分で実験しながら撮影するのは難しいので、グループ内で「実験する人」と「録画して記録する人」を役割分担するといいと思います。
実験は何度もやってみて、回数を重ねていくと「こういうことなんじゃないかな?」「試してみようよ!」とグループ内でどんどん進んでいくといいと思います。動画撮影してあれば、前のときとの違いを改めて見比べることもできます。こうした思考を体験するのに、動画撮影を使うことは有効だと思います。
一つめの実験で、机と紐でくっついているクリップを、はなれたところから磁石で持ち上げることができたのを、2つの磁石で交互につけてみるのを楽しそうにしている子がいました。こういう「これ、すごくない?」というのを録画しておいて、いつでも見直すことができるのも、一人1台のWindows端末を使える良さだと思います。動画を何度も見ながら、「どうしてそうなるのだろう?」と考えることができます。
さらに、撮影した動画をグループ内で共有すれば、その動画を見ながら、「どうしてそうなったのか」を自分で考える文章を書くこともできます。オクリンクで共有すれば、違うグループの実験結果がどうであったか、どうしてそうなったと考えたのかをお互いに読み合うこともできます。
実験の成果をクラス全体で共有するときにも、一人1台のWindows端末が使えればいいと思いました。
No.4に続きます。
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(為田)