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富士見市立針ケ谷小学校 授業レポート No.4(2023年2月8日)

 2023年2月8日に富士見市立針ケ谷小学校を訪問し、川畑那由昂 先生が担当する6年1組の国語の授業を参観させていただきました。一人1台のWindows端末を使って、それぞれに探究の活動を行なっている授業でした。
 川畑先生は、オクリンクに自分自身の探究の方法を言語化するための「探究の方法について」というカードを配布していました。そのカードに、子どもたちは「何を伝えるか」「どんな人に伝えるか」「どのような方法で伝えるか」について書き込んでいました。最初にこうして大きな方針を言語化するのは大切だと思います。

 自分の探究したいことが書けたら、調べて、まとめて、どんどん書いていきます。探究の活動をしているこの授業では、自分自身で好きな環境で文章を書くことができるようになっていました。
 川畑先生が「11時25分になったら戻ってきて」と言い、子どもたちはそれを合図に自分の書きやすい環境を考えて、そこへ移動します。教室の中で自分の机で書く子ももちろんいますが、机をあわせて友達と一緒に書いたり、図書室へ行って書いたり、それぞれに自分が探究に集中できる場所を選んでいました。「自由に何でもやっていいけれど、何かしら自分の成果を出せるように」と川畑先生は言います。

 書き方も自分たちで考えていました。インターネットで調べた結果をまとめたいときには、画面を2つに分けて、半分でインターネット検索をした画面を表示して、もう半分でWordを開いて文章を書いていました。

 原稿用紙のスタイルを使って、Wordで縦書き原稿用紙に文章を書いている子もいました。いろいろなスタイルで文章を書けることも、一人1台のWindows端末を活用している良さだと思います。

 こうして子どもたちに探究の仕方を委ねることで、「自分はどんなふうに探究するのが得意なのか」「自分はどんなふうに探究するのが好きなのか」を考える機会にもつながるのではないかと思いました。

 No.5に続きます。
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(為田)