教育ICTリサーチ ブログ

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広島なぎさ中学校・高等学校 授業レポート No.2(2023年7月12日)

 2023年7月12日に、広島なぎさ中学校・高等学校を訪問し、都築紗文 先生が担当する2年生(中学2年生)の創造国際ムービー(技術・家庭)の授業を参観させていただきました。この日の授業では、Googleクラスルームでプログラミングの練習ができる「Hour of Code」に取り組む課題が出ていました。

 Hour of Codeのなかの「Classic Maze」「プレイラボ」「スターウォーズ」の3コンテンツが課題となっていて、各自で取り組みます。一人でやるのも、周囲の人と相談しながらやるのも認められていて、自分のペースでプログラミングに取り組んでいました。
 それぞれのコンテンツで最終画面まで行ったら、スクリーンショットを撮影し、Googleクラスルームに提出することになっていました。

 プログラミングは、どんな活動をするにせよ、どこかで生徒たちが「わかんない!」と言う場面に遭遇すると思います。そのときにどう対処するかの教室文化を作るところが、先生方のいちばんの仕事だと思います。
 僕は、生徒が作ったプログラムが思い通りに動かなくて、どうしたらいいかわからない場面に出会ったら、まずはプログラミングを動かしてみて「どこまではできていて、どこからが思い通りに動いていないのか」を試行錯誤しながら何度も試すことができるようになってほしいと思っています。一回で正解にたどり着かなくてもいい、何度失敗してもやり直して最終的に目的を達成できればいい、という体験をするのに、プログラミングはとてもいい機会だと思っています。

 これは、一人でプログラミングをやっていてもなかなかできるようにはならず、先生の声掛けや教室で一緒に学んでいるクラスメイトとのやりとりのなかで、だんだんできるようになっていくことだと思います。
 この日のプログラミングの授業は、図書室のなかにあるI・ブースで行われていたのですが、ブースの形も普通の教室とぜんぜん違って個性的なので、I・ブースで勉強するときには、「失敗大歓迎。どんどん試して失敗していこう!」という雰囲気を作れたらいいのではないかと思いました。

(為田)