僕が学校の授業でデジタルを活用したい理由の大きなひとつは、子どもたちが「失敗から学ぶ」ことができるようになってほしいと思うからです。
失敗から学ぶためには、何度もやり直せる方法があることと、何度もやり直しても大丈夫な環境が必要ですが、これを学校の教室で実現したいと思うのです。
プログラミングを授業でやると、「先生、できない。教えて」とすぐに訊いてくる子が多いように思います。プログラミングには唯一の正解があるわけでなく、結果さえ出ればどんな方法をとってもいいのですが、最初から正解を出したくて、それができないとそこで考えるのを止めてしまう子もいます。
僕は、プログラミングをやるなら、とりあえずできたところまでやってみて、エラーが出たり思った通りに行かなかったら、どこまでができていて、どこが違いそうなのかを考えて、またやり直してほしいと思っています。そのために、プログラミングを教材として使いたいなと思うのです。
失敗しても、うまくいかなくても、どんどんやり直していく姿勢こそ、学ぶべきとても大切なことだと思うのです。
図工や美術の授業で絵を描いているときに、「とりあえず描いてごらん。違う感じがしたらもう1回描き直そう」とは言えません。原稿用紙で作文を書いているときも、書き直しは大変です。子どもたちは、大変だから、やり直しをしたくなりません。
でも、デジタルだったら、やり直しの大変さを減らすことができます。デジタルを利用すれば、どんどん失敗してもやり直せます。そうしたら、失敗を恐れなくもなると思います。失敗から学んで、工夫して成功していく、というプロセスを体験してほしいのです。
別にプログラミングだけではなくて、計算問題を解くのでも、委員会の話し合いでも、体育の跳び箱でもマット運動でも、失敗から学ぶマインドは役立つと思います。失敗から学ぶ体験を、いろいろな活動のなかでできるのが、学校という場の良さだと思います。
子どもたちが学校で失敗から学ぶ機会が増えるように、学校をサポートしていきたいと思っています。
(為田)