少し前に、Duolingoから1回目のDuolingo記念日をお祝いするメールが来ました。これまでにも何度かこのブログで書いた通り、Duolingoを始めた当初は英語をやっていたのですが、いまはせっせと韓国語を学んでいます。1年間で単語762個を覚えたそうです。実感は全然そんなにないのですが…(特に、読み書きは1年やったけど限りなく0に近いです…)
メールの下の方には、1年間の韓国語の学習成果が数字として表示されていました。「復習したフレーズ」が22000を超えているのはすごいです。これもまた、まったく実感はありません。実感なく、こんな数のフレーズに取り組ませてくれるのが、アプリを活用する良さかなと思っています。紙のテキストだとおそらくこんなにはできなかっただろうと思います。
アプリでの語学学習としては、NHKゴガクのアプリをここ2年半ずっと毎平日の帰り道に英語の勉強をしていたのですが、10月末日でラジオビジネス英語のストーリーが終わったタイミングで英語の勉強を一度ストップすることにしました。それでできた空き時間に、同じNHKゴガクのアプリで学べる「まいにちハングル講座」に新しく取り組むことにしました。すると、Duolingoと「まいにちハングル講座」と韓国語の聞こえ方がちょっと違うな、と思うようになりました。
Duolingoの強いところは、1年間で「復習したフレーズ」が22000を超えたように、とにかく単語と文章を何度も何度も触れることができることだと思います。ただ、とにかく断片的に表現を覚えていくので、あまりおもしろくはありません(まだ初歩を学んでいるから、というのもあると思いますが)。
一方で、「まいにちハングル講座」では、韓国留学へ行く途中の機内でのやりとりとか、韓国で生活をスタートしてすぐのトラブルとか、シチュエーションがきちんと描かれています。シチュエーションがあると情景が思い浮かびます。表現はDuolingoで学んでいるものより難しいですが、対話がどんなふうに行われるのかがわかります。この対話があるかないかによって、Duolingoとはまた違った形で韓国語に接することができているように思います。
とにかく基礎を数多くこなすDuolingoと、シチュエーションでの表現を学ぶ「まいにちハングル講座」。この2つの韓国語学習コンテンツは、全然学び方が違うのだと思います。ただ単語や文章をひたすら覚えていくのはDuolingoで最適化できるように思いますが、どうしてもシチュエーション的なものは思い浮かびにくいのです。そこは「まいにちハングル講座」で補っていきたいなと思います。
これって、学校での英語の授業でも見られそうな違いだと思いました。表現や文法をどんどん学んでいくことと、シチュエーションを与えてそのなかでどう使うかを学ぶことと、両方がやはり必要だと感じました。両方ある方が楽しいのも間違いないと思います。
◆ ◆ ◆
こないだたまたま英語の勉強で聴いていたTEDで「How to Make Learning as Addictive as Social Media」というタイトルのプレゼンテーションを聴いていたのですが、これがDuolingoの創業者であるルイス・フォン・アーンさんのプレゼンテーションでした。「Make Learning as Addictive as Social Media(学習をソーシャルメディアと同じくらい中毒性のあるものにする)」というタイトルにすごく惹きつけられます。
僕は、Duolingoにはまだソーシャルメディアほどはハマれていないなあ…と思っています。もうちょっと韓国語がわかるようになってきたら、変わってくるかな…と期待しています。
(為田)