2021年11月17日に、埼玉県狭山市の西武学園文理小学校を訪問し、4年1組の情報の授業を参観させていただきました。この情報の授業は、外国人英語講師のJordan先生と情報科担当の川上健吾 先生とがペアになって教えていました。
今回の授業では、教材としてアイロボットのプログラミングロボットRootを使っていて、アイロボットのサイトで基本的なプログラミングは行っています。基本的なプログラミングができるようになったうえで、「自分たちでオリジナルのロボット掃除機の動きを考えて、プログラミングする」という活動をしています。
授業の最初に、Jordan先生が「What are we making?」と訊いていきます。ホワイトボードには、最初は「Robot」しか書いていなかったのですが、その前に3つの空欄があって、そこに入る英語をみんなで考えていました。
文理小学校では、情報の時間だけでなく、実技教科を同じように英語と日本語の両方で学んでいるので、子どもたちは英語での先生とのやりとりにも慣れています。「useful」「original」「cleaning」「robot」の単語をみんなで埋めていきました。こうしてプロジェクトの内容についての英語でのやりとりを通じてボキャブラリーが増えていくのもいいと思いました。
文理小学校のRootは、それぞれに子どもたちと先生方で一緒に考えた名前がついていて、子どもたちは愛着を持って名前でRootを呼びます。この名前を使って、ペアで使っているWindows端末とRootをBlutoothで接続します。
ペアを組んでオリジナルの掃除ロボットのアイデアを考えているので、それぞれのRootをもってプログラミングに取り組んでいきます。アイロボットのサイトで公開されている、アイデアシートを活用して子どもたちはアイデアを出していました。
edu.irobot.com
次回以降の授業で、それぞれのペアごとに自分たちで考えたオリジナルのロボット掃除機のプログラムをプレゼンテーションに向かっていくそうです。
川上先生は、Rootを利用した授業をしてみての感想として、「ふだんの授業では輝かない子が輝くケースが見られると思います」とおっしゃっていました。
Rootに限らず、プログラミングでは、ただ一つの正解があるわけではなく、自分のやりたいことを実現する方法がいくつもあります。だからこそ、何度間違えてもチャレンジし続けていくような姿勢が見られたり、人とは違う方法をおもしろがるような雰囲気が教室で生まれたり、そうした可能性があると思います。
No.2に続きます。
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(為田)