2023年11月9日に東京都立駒場高等学校を訪問し、公共の授業を担当している外側(とがわ)淳久 先生に、授業でのICT活用についてお話を伺いました。外側先生は単元のなかで、意見共有と発表での活用をメインに使っているそうです。
生徒たちがもっている一人1台のSurface GoでTeamsにアクセスしてもらい、そこでFormsで作っておいた質問に答えてもらい、その結果をワードクラウドにまとめて、それをもとにして授業のディスカッションを行っているそうです。
公共の授業の中で、簡単にYes/Noで答えられるものでなくて、「どうしてそう考えるのか」という理由までをしっかりと書いてもらうために、Formsを活用しています。ワードクラウドでは、生徒たちが書いた文章の中で多く出てきた言葉が大きく表示されるので、その言葉をキーワードとしてさらにみんなでディスカッションを進めていけると思います。
教室の中だけでディスカッションをするのではなく、Teamsの投稿でオンラインでディスカッションをすることもあるそうです。対面でグループディスカッションをするのは、自分の考えをまとめるのにも、自分の考えを話すのにも、瞬発力がある程度必要だと思いますが、Teamsで文字で入力するのであれば、じっくりと自分の考えをまとめることができると思います。
対面での話し言葉でディスカッションをするのが得意な生徒も苦手な生徒もいます。苦手な生徒にとって、オンラインで書き言葉で意見を伝えることができるという選択肢があることはとても重要だと思います。
ディスカッションのほかにも、プレゼンテーションをクラウド上で共同編集したり、ふりかえりをSurface Goを使って書いて提出してもらったり、いろいろな形で使っているそうです。
学校でデジタルを活用して表現したり思考したりする場面が多くあることが大切だと思います。学校にそうした場面がたくさんあることによって、生徒たちは知的活動にデジタルをツールとして使えるようになっていくと思います。
No.5に続きます。
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(為田)