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洗足学園小学校 授業レポート No.8(2023年12月18日)

 2023年12月18日に洗足学園小学校を訪問し、小林久美 先生が担当する5年B組の国語の授業を参観させていただきました。この日は特別授業として、架空の動物園「民名野動物園」をどのように再興させるかを考えてポスター作りに取り組んでいました。

 動物園に来てくれるお客さんのニーズ、動物園のもつアピールポイント、何を伝えるのかを子どもたちは考えてポスターを作ります。小林先生は、「ポスターは目から入ってくる情報だけになるので、キャッチコピーを考えたうえで、ポスターを作りましょう」と伝えていました。
 ポスターで何を伝えるか、どう伝えるかについてはグループ全員で話し合って、方向性が決まった後は、グループの中でポスターを作る部門と発表を準備する部門のように役割を分担して進めていくそうです。

 ポスターはロイロノート・スクールの共有ノートで、各グループで1枚ずつ作成します。架空の動物園「民名野動物園」については、どんな動物がいるのか、どんな施設があるのか、どんなスタッフがいるのか、という細かい設定が決められています。
 子どもたちはこの設定を見ながら、グループで「何から取り上げる?」「そりゃスカイウォークでしょ」というふうに話し合いをしていました。

 ポスターの中に入れるキャッチコピーを考えていると、「そういえばズーラシアのキャッチコピーってどんなだろう?」というふうに、リアルな動物園への興味も湧いてきます。自分たちで調べて、それをポスター作りに活かしているグループもありました。

 授業の最後に、「グループの中で出席番号いちばん遅い人が提出箱に提出」というふうにポスターを提出する人を先生が指定して、「5分後に共有を解除するよ」と伝えていました。
 グループ全員で作っている共有ノートに個人がアクセスして操作ミスで何かが消えてしまったり、グループでの合意がないままに編集が進められたり、というトラブルが教室で起きないように、時間を区切って共有を解除するのもひとつのノウハウだなと感じました。

(為田)