2022年9月15日に日本女子大学附属豊明小学校を訪問し、田中栄太郎 先生の担当する5年わかば組の理科の授業を参観させていただいた理科室の壁には、5年生の夏休みの課題「生き物探究ポスター」が掲示されていました。
教室の後ろの壁にずらりと並んでいるポスターは、植物、軟体動物、節足動物、脊索動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の順に分類ごとに掲示されています。
課題のポスターは、ロイロノート・スクールを使って作られています。ロイロノート・スクールは、調べたことをポスターとしてまとめるためだけではなく、中身を深掘りしていく工夫としても使ったそうです。
子どもたちがポスターを一度提出した後、授業で自分のポスターを分析する時間を設け、ポスターの内容で特に伝えたい項目は何かを考え、シンキングツールを使っていくつかの項目をピックアップし、順位づけをして、上位の項目を説明できるようにその要点を書き出して準備したそうです。
その後、2人1組で交互に1分間で調べたことを伝えるプチプレゼンをしたそうです。プチプレゼンでは、必ず相手から質問をもらうようにしたそうで、調べた内容への質問に回答できるようにまた調べ、それをポスターに反映していく、という深めるサイクルを作ったと田中先生は言っていました。
調べたことをただコピー&ペーストするだけで終わりにならないように、過程としてプチプレゼンを行うという一工夫は大事です。また、プチプレゼンをすることで、クラスメイトがどんなことを調べ、どのレベルまで深めてまとめているのかを途中で知ることもでき、それが自分のポスター制作へも反映されると思いました。
No.6に続きます。
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(為田)