教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『教育が変われば、社会が変わる』

 崎谷実穂さんの著書『教育が変われば、社会が変わる 三菱グループの教育財団が本気で教育に取り組んで見えてきたこと』を読みました。

 2019年に設立された一般財団法人 三菱みらい育成財団の活動について書かれた本です。15歳から20歳まで(高校生+大学1、2年生)の世代にフォーカスして、使い道が自由な助成金を出している財団だそうです。三菱みらい育成財団の取り組みの特徴がまとめられていました。

  1. 助成ではなく、教育を変えることを目的としている
    • 「日本の教育を変える」という大目標をもっていることが、この財団の独自性。
    • ただ助成をするだけでは意味がないと認識している。単なるCSRでもない。
  2. 10年という期限を設けている
    • 三菱みらい育成財団は、設立当初から活動期間を10年としている。切迫感をもって事業を運営している。
  3. 助成金の使い道の自由度が高い
  4. スピード感のある事務局の動き
  5. 3年かけての助成、継続的な支援が助成先を羽ばたかせる
  6. 「三菱」が持つ知名度、信頼度が、助成先の活動を後押しする
  7. 三菱グループのリソースを助成先の支援に活用する

 たくさんの高校・大学へ助成している成果はサイトにまとまっています。報告書も公開されています。高校の先生方、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

www.mmfe.or.jp

(為田)