日経ビジネスで「映画「子宮に沈める」が示すもの」という記事がアップされていて、読みました。この映画のことは知らなかったけれど、この映画のストーリーから想起される事件は覚えている人は多いだろうと思います。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150330/279369/?n_cid=nbpnbo_nb_fb&rt=nocntbusiness.nikkeibp.co.jp
とても悲しいけれど、起こってしまうというのも事実。そこからできることを考えなくてはいけないと思います。こういう事件こそ道徳の時間とかに取り扱うことができないかな、と思います。全部を個人の責任にしてしまうのではなく、自分がもしこの母親の立場だったら、何ができたのかを思考することは大切だと思います。
映画の映像をそのまま見せるかどうかは置いておいて、こうして映像で見せることができるのは、メディアを使った授業の長所だと思います。この映画の紹介記事を見せるだけでもいいでしょうし、新聞記事を見せるだけでもいいでしょうし、このあたりの工夫は学校のポリシーと、先生方と児童生徒との関係性によると思います。
(この映画は見ていないのでわかりませんが、一般的に)良質なエンターテイメントやドキュメンタリーは、どんなに語り口の上手な先生よりも、ずっと多くのことを伝えることができると思っています。だからこそ、授業の導入に使う、また授業のメインテーマの教材に使う、ということができればいいなと思います。
また、こうしたテーマで授業をすると、意見を言うときに個人の価値観が出てしまうので、みんなの前で挙手したり、意見を述べたりというのは難しいでしょう。だから予定調和的になってしまう、というのはあまり意味がないので、ICTのシステムが入っている学校で、アンケート機能や投票機能があるなら、こういうときにこそ使うべきだと思います。
誰にも見られない形で、真剣に「自分だったら」と考え、その意見を表明し、その意見が他の人とどの程度同じなのか/違うのか、というのを理解させることができるのではないかと思うのです。
また、当然「社会としてできることはないか」を考えてほしいと思うし、社会科と結びつけて、生存権って何だろうとか、社会保障について考えるとか、そうした授業展開もできるのではないかと思います。
1つの教室だけよりも、多くのパートナー校を作って、集団を大きくすることで、多様な意見を聞くことができるかもしれません。
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いつか社会に出ていく児童生徒たちに、考えるきっかけを与えて、いろいろな意見の人がいるのだということを理解して、社会に出て行ってほしいと思います。選挙権の年齢も下がりますし。僕は、ただ下がるだけではあまり効果はないと思っていて、社会を理解しようとし、自分事として考えることができるようになる人が増えなければいけないと思っています。
ICTと関係ないじゃん、というふうにも言われそうですが(笑)、僕は「ICTを使った授業をやりたい」わけでは全然なく、「より良い社会を作るために、学校の授業をICTを使ってパワーアップさせたい」のです。こうした事件がもう起きないようにするために、学校をはじめとする教育機関が果たせる役割は大きいと思っています。
先生方の知見をもって、もっともっと社会を良くしていきましょう。そのお手伝いをしていきたいと思います。
(研究員・為田)