教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

模擬選挙を学校でやるなら、ICTを最大活用で!

 NHKニュースで「大阪府知事選と市長選を教材に模擬選挙へ」というニュースが出ていました。「模擬選挙」という言葉は、いろいろなスタイルの授業が含まれていて、候補者の政策を比較検討して投票するというものもあれば、本物の投票用紙と投票箱を使う、というものまであります。今回のニュースで取り上げられていたのは、きちんと政策を比較検討する授業などを含めて行うものです。教材が用意されるのも、先生方の負担にならないようにしようというものです。
 こうした動きには大賛成です。急に選挙権をもらっても、「どう考えて、投票すればいいかわからない」という人は多いと思います。そうした人に、「考え方」を伝えることは非常に有意義だと思います。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151020/k10010275571000.htmlwww3.nhk.or.jp

▼大阪模擬選挙2015 大阪W選挙を題材に全国の学校で模擬選挙を試そう!
osakamogisenkyo.strikingly.com
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 9月29日に公開された、「主権者教育の副教材」の中でも、模擬選挙は一つの事例として取り上げられていますから、ぜひやってみるといいと思います。
総務省|高校生向け副教材「私たちが拓く日本の未来」
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 学校で模擬選挙をするときには、1人1台のPCやタブレットをぜひツールとして使わせてあげてほしいと思います。さまざまな情報やデータ、言説に触れて、そのうえで意思決定をする、ということを習慣づけるために、そうすべきだと思います。図書室などで資料にあたることはできると思いますが、最新の情報のものが複数冊図書室にあるという状況はなかなか考えにくいと思います。新聞などについても同様です。また、海外の新聞や他地域の新聞、動画サイトなどにあがる市民が撮影した動画など、読んで/見て考える題材はたくさんあります。それらに同時にアクセスするために、1人1台の情報端末が必要だと思います。また、そもそも選挙とは、自分の価値観が出るものだと思います。だからこそ、他の人に知られずに自分の知りたいことを調べ、自分なりに納得して投票する、ということを模擬選挙であってもやってほしいのです。

 「できる限り情報を集めて」「自分で納得して」「進んでほしい方向を選んで投票する」「その後を見守る」ということをしっかりしていく、そうしたスキルをもって社会に出てほしいと思います。


 お付き合いのある先生方で、もしこの「大阪模擬選挙2015」を実施する先生、または実施する学校に知り合いがいる先生がいらっしゃったら、ご連絡をいただきたいです。取材させてほしいです。非常に期待しています。


(為田)