Yahoo!ニュースで、マイナンバーについての特集がアップされていました。
news.yahoo.co.jp
僕はこのサイトを見て、学校の総合学習の時間、あるいは合教科型の授業で使えないかな、と思いました。その理由は2つあります。
- ページに動画が埋め込まれているのは非常に良い。文章を読んですぐに理解できる生徒ばかりではなく、動画の方が頭に入る、という生徒も多い。自分に適したスタイル(今回の場合は、文字情報と動画=映像情報)に合わせて、情報を取り入れられる。
- ページの最後に意識調査がされているから。教室内での意見だけでなく、外部での多くの人の意見を見ることができる。そこを起点にして、ディスカッションやディベートなどをしやすいと思う。
動画入りの特集サイト
ニュースの中には動画が貼られています。動画とサイト記事の両方で、マイナンバーについて知ることができるようになっています。
エストニアは、政府主導のIT立国を目指しています。2005年に世界初の電子選挙を行っているのをはじめ、電子政府化を推進しています。このエストニア電子政府の根幹となっているのが、国民IDカードだそうです。
エストニアの国民IDカードは、運転免許証であり、EU域内ではパスポート代わりにもなり、さらに個人の医療情報にもアクセスできるのだそうです。さらにネットバンキングにも使えて、お店の会員証にもなっている、と。
導入当初から受け入れられていたわけではなかったそうです。導入から5年ほど経って、利用者が増えてきて、サービスが拡充されてきた、とのこと。
エストニアでのそうした事例を紹介した後で、日本でのマイナンバー推進議員による「なぜマイナンバーなのか?」という視点からのインタビューが入って動画が終わります。
また、動画が非常に落ち着いた雰囲気なので、ニュース番組や情報番組などを視聴する習慣がない生徒たちへのエントリーとして適していると思いました。
コンテンツにひもづいた意識調査
ページの最後に、意識調査が行われているのもとてもいいと思います。ニュースを読んだ(動画を見た)後で、「では、どれくらいわかりましたか?」というのを教室内で訊いてみて、その数字とこの意識調査との間の差異を見ることもできます。教室内だけの人数ではなくて、もっと大きな人数でのトレンドを知って、そのデータを授業の中に入れる事もできると思うからです。
「ほとんど理解していない」人が多いのはなぜだと思うかを話し合うなど、意識調査の内容を使って学習を進めることも可能です。できれば、「マイナンバー制度に賛成ですか?反対ですか?」など、政策への賛成反対もわかると、模擬選挙とも絡めて利用できそうだな、と思いますが…。
(為田)