フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。
今回は、Excelを使ったモザイクアート作りを紹介します。デジタルでモザイクアートを作ることで、間違えても何度でも作りなおすことが簡単にできるので、塗る作業を怖がらずに取り組むことができます。
この際、図形を使ってモザイクアートをわざわざ作るよりも、Excelを使ってセルを塗るようにすると、簡単な準備でモザイクアート作りを実践することができます。間違ったセルを塗りつぶしても簡単に塗り直しができるので、怖がらずに作業ができます。そのため、児童生徒たちの「もっとこうしたい!」という気持ちを引き出しやすくなるのではないでしょうか。
授業前の準備として、Excelで新しくワークシートを作成し、セルの行の高さと列の幅をそれぞれ「20ピクセル」にして、保存します。
授業でExcelを起動してもらい、準備しておいたExcelファイルを開いてもらいます。そして、色を塗りたいセルをクリックして選ぶ方法と、「塗りつぶし」ボタンを押してセルに色を塗る方法と色を選ぶ方法を説明しましょう。
最後に、色を塗って失敗したときにすぐに元に戻せるように、「元に戻す」ボタンを押して元に戻せることを実演しましょう。
これだけの操作方法をしっかり伝えたら、制作をしてもらいましょう。自由課題で好きに絵を描いてもらうこともできますが、以下のようなテーマで作品を作ってもらうこともできます。
通常、Excelは表計算やグラフ作成、などデータ整理や分析で使うアプリケーションですが、このように、Excelのセルの並びを利用して、作品作りとしてのツールに利用することができます。
先生が指定したセル名の色を塗りつぶしさせることで、Excelの行と列の見方、指定されたセルを選ぶという練習ができるので、表計算の初歩を教えるときにも使えるアクティビティです。
(前田)