教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.3(2021年8月17日)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。毎年夏休みは通常よりも参加者が少ないので、学期中のカリキュラムを進めるのではなく、「いつもとちょっと違うことを体験できる」ようにと思って内容を決めています。
 2021年8月17日の1年生の授業では、写真を全員に配信して、その写真の上にペンツールでいろいろな落書きを楽しむ授業をしました。写真にいろいろな線や形をのせていって想像力を働かせてみる、というめあてと共に、「失敗したら何度でもやり直していい」「コンピュータだったら、何度でも簡単にやり直しできる」ということを実感してもらうことも、めあてとして設定しました。
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 実際にやってみると、細かくいろいろと描き込む子もたくさんいました。写真の真ん中に大きな木があったのですが、木に描き足して別のテーマにする子や、木の周りにいろいろなものを描き込んでストーリーを作る子がいました。
 マウスを使っての描き込みなので描きにくかった、という子もいたと思いますが、失敗しても何度も描き直していました。周りのクラスメイトが描いたものを見て、「あっ!」とひらめいて全部消してやり直したり、という子も多かったです。
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 もう一つ、多くの子がやっていたのは、写真を全部塗りつぶす、というものでした。これも、やってみるとどんどん塗りつぶされていき写真が最後には見えなくなるのがおもしろいのかもしれません。そして、周りの子もすごくおもしろがってくれます。こういう体験も大事だな、と思います。全部写真を塗りつぶしてしまっても一瞬で元に戻せるので、気兼ねなくどんどんやってもらいました。
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 コンピュータを使って、何かを作り出すことの楽しさと手軽さ、やってみて間違えたらやりなおす姿勢、そういったことの小さな一歩になればいいな、と思いました。

 No.4へ続きます。
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(為田)