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【ニュース】ICT教育ニュース「DNPと放送大学が学習管理システムの実証研究を開始」(2016年3月30日)

 2016年3月30日付のICT教育ニュースに掲載された「DNPと放送大学が学習管理システムの実証研究を開始」に注目してみました。
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 大日本印刷DNP)と放送大学の中川一史先生が、小テストをデジタル化し、解答結果の集計・分析を簡単にすることで教師の個別指導を支援する学習管理システムの実証研究を開始する、というニュースです。タブレット端末で解答しものが、自動的に採点されます。そして、その結果が蓄積されて分析できる、という実証研究です。
 教室で授業を見ていると、スラスラと問題を解けて「先生、これでいい?」と答え合わせを待つ児童と、「先生、わからない」と手を挙げて待っている児童が同時にいて、先生は非常に授業進行が難しいな、と感じるケースが多いです。そうした問題を解決して、理解の速度が違う一人ひとりの児童が、自分にあった学習が出来るようになればいいと思います。

 DNPが提供するのは、Answer Box Creatorです。Officeを使って、デジタルテストの作成から採点までを支援できるので、これを用いるのですね。
http://www.dnp.co.jp/works/detail/10111393_18925.htmlwww.dnp.co.jp

 コンテンツとしては、東京都教育委員会が制作している「東京ベーシック・ドリル」を使います。東京ベーシック・ドリルについては、ざっとサイトを見る限りは、<診断シート>を学年の最後の総復習に使って、間違えている部分を単元ごとの<解説・練習シート>はいいかなと思ったのですが、日々の学習でそれぞれのドリルをどう使うのか、非常に興味深いです。もしかしたらオリジナルなものを作るのだろうか…。
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 杉並区などの小学校で実証研究とのことです。さすがに見学はさせてもらえないかなと思うのですが、研究結果がどのような形で出てくるのか、ウォッチしていきたいと思います。
ict-enews.net

(為田)