教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

The New York Times 「Apple’s Devices Lose Luster in American Classrooms」(2017年3月2日)

 The New York Timesで、「Apple’s Devices Lose Luster in American Classrooms」という記事が、3月2日付で出ていました。2013年には学校向けに出荷されているモバイル端末のうち、50%以上をApple製品が占めていたのが、そのシェアが下がってきていて、トップはGoogleChromebookに奪われ、また、Windows製品の下に順位が下がってしまった、という記事です。
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 価格面ももちろんですが、Chromebookを選ぶのは、やはり物理キーボードがあって、思考を出力するスピードを上げたい、ということではないかな、と思います。この点で、iPadは弱いように思います。記事中にもそうした記述があります。

Then there is the keyboard issue. While school administrators generally like the iPad’s touch screens for younger elementary school students, some said older students often needed laptops with built-in physical keyboards for writing and taking state assessment tests.

 iPadはビューアー=学習者へのインプット機器として活用し、ChromebookWindowsプロセッサー=学習者からのアウトプット機器として活用してほしいと、個人的には思います。
 このデータ、小学校と中学校とで混ざってしまっているのですが、小学校と中学校でiPad(iOS)とChromebookを比べたら、小学校ではこんなに劇的に数字が離れていないのではないかな、と思います。

 G Suite for Educationの組み合わせは、和光の小池先生の授業で少しだけ見ましたが、とても便利だと思うのです。
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 これを、Chromebookを使って安く端末を整備できるのであれば、学校にとって大きな選択肢になると思います。タッチパネルになるChromebookも出てき始めましたので、1台もって、使ってみようかなと思います。(こないだ、ビジネスミーティングの場で、Chromebookで議事録をとっている方を見ました。社外の打ち合わせでも、WiFiさえ持っていれば、問題ないのでしょうね)

(為田)