2017年9月15日に小金井市立前原小学校において、英語活動の授業公開が行われました。公開されたのは5年2組の授業で、Chromebook+EnglishCentralを活用する授業を見学してきました。5年2組の授業が終わった後で、場所を移して協議会を行いました。
今回は、協議会の中で行われた、21世紀教育応援団アイパル代表 小松健司さんのプレゼンテーション「ブレンディッドラーニングについて」から、興味深かった点をレポートしたいと思います。
2010年くらいからアメリカで普及している、ブレンディッド・ラーニングについては、要素とその目的について、まず確認をしていきます。
ブレンディッド・ラーニングの3つの要素
- 少なくとも一部がオンライン学習から成り、生徒自身が学習の時間、場所、方法またはペースを管理する正式な教育プログラム
- 少なくとも一部は自宅以外の監督者のいる教室で学習
- 一つのコースにおける学習内容は、カリキュラム全体の一部として機能するよう統合される
すべての学習活動が学校/教室の中だけで行われるのではなく、一部をオンライン学習で代替し、学校/教室では学校/教室でしかできないことにフォーカスして学ぶ、という教室を作っていく活動だと思います。
ブレンディッド・ラーニングを導入する目的についても、小松先生は3つ挙げています。こうしたことが実現できるならば素晴らしいと思います。
ブレンディッド・ラーニングの3つの目的
- 個別カリキュラム
- 生徒主導(学習者中心)または自律学習
- 達成度基準進級
ここで目的として挙げられている3つ「個別カリキュラム」「生徒主導または自律学習」「達成度基準進級」については、小松先生は、「ある程度の習熟が必要」とおっしゃっていました。このある程度の習熟の部分を、現在の学校での教科教育で行うか、授業動画で行うかによって、ブレンディッド・ラーニングの混ざり具合(=ブレンディッド具合)が変わってくるように思いましたが、いずれにせよ、先生や児童生徒が自分にあった形で教える/学ぶができるように、選択肢は多いと思います。
今回公開された、石井先生が担当されていたEnglishCentralを使った授業についても、家庭にChromebookを持ち帰って、自宅で単語や発音のところをじっくり練習してきて、教室ではアクティビティ(会話の練習)を多めに行う、ということももちろん可能になります。
さまざまな形でのブレンディッド・ラーニングの事例を知りたいと思いました。小松先生の著書『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』でも、読むことができると思います。
▼参考エントリー
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No.5に続きます。
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(為田)