2017年9月15日に小金井市立前原小学校において、英語活動の授業公開が行われました。公開されたのは5年2組の授業で、Chromebook+EnglishCentralを活用する授業を見学してきました。5年2組の授業が終わった後で、場所を移して協議会を行いました。
今回は、協議会の最後に、松田孝校長先生がお話された「本校の外国語(英語)活動&外国語(英語)について」のプレゼンテーションをレポートしたいと思います。
そもそも、前原小学校では、昨年10月からEnglishCentralの利用を開始したそうです。もともとは、コンピュータによる音声認識について、「これはいい」と評価をし、端末さえあればなんとかなると考えて、導入を決めたそうです。(参考:https://blog.ja.englishcentral.com/2017/07/25/teachers-voice-3-2-maehara/)
ですが、最初は「意外と消化不良だった」と松田先生は言います。その原因を、「機器への慣れがやはり必要なんです」と分析されていました。コンピュータの通信環境はその日その日で状況が違うので、それに対応して使いこなすには、ある程度の慣れが必要だ、という松田先生のコメントを聞いて、納得がいきますこれは学校だけでなく、会社組織でも同じようなことは言えると思います。普段使いするからこそ出てくる悩みだと思います。松田先生は、「そういう慣れがないと、eラーニングなんてできない」と言っていました。
では、前原小学校では、どうやってその「通信や機器への慣れ」が生まれたのか。松田先生は、実は「プログラミングの実践があったからこそ、English Centralの利用につながってきている」と言いました。
プログラミングを行えば、WEBアプリを使いますし、それぞれが違ったソリューションを見つけ、違ったコードを書いたり、違うブロックを使ったり、ということが日常的に多く発生します。これは、コンピュータに慣れるということだけでなく、先生方に「それぞれに学びかたが違う」というAdaptiveな学びについて慣れさせる結果にも繋がったのだと思います。
プログラミング教育を実践することで、間接的に“個性的、個別的で協同のある「学び」”に先生方がチューニングを合わせることにも繋がるのだというのは、おもしろい視点だと思いました。プログラミングのように、各自がまったく違うソリューションを考え出すことを推奨する場面というのは、いろいろな教科でもあると思います。先生方がそうした方向にも対応できるようになることは、本当に大きな意味があると思います。大いに児童生徒の学びの幅を広げることが可能になるのだと感じました。
(為田)