成城学園教育研究所が発行している『成城教育』第181号にて、第44回 幼・初・中高合同研究会「成城学園におけるICT教育の充実を目指して」の内容が紹介されました。
僕は2018年度、成城学園情報一貫教育推進検討委員会アドバイザーを務めさせていただいています。その流れで、今回の合同研究会についても、企画の立ち上げに中心的に関わらせていただきました。
今回の合同研究会は、2018年6月20日に成城学園にて開催されました。
第1部は僕の基調講演とICT導入先進校の実践事例報告を行うということにしました。企画会議の中で、「誰を呼んでもいいですよ」と言っていただいたので、京都教育大学附属桃山小学校の木村明憲 先生、奈良女子大学附属中等教育学校の二田貴広 先生に来ていただいて、先生方の実践事例を紹介していただきました。学校を訪問し、授業を見せていただいて、ICTの活用というだけでなく、情報活用能力を育むという面からいつも勉強させていただいているお二人の先生と一緒に登壇できたことが非常に嬉しかったです。
合同研究会に参加された先生方も、実際に木村先生と二田先生がされている実践をイメージすることで、「ICT教育がどのようなものなのか、どのような授業ができるのか」ということをイメージしやすかったのではないかと思っています。
第2部では、参加された先生方は校種・教科ごとに分かれてグループを作り、グループごとに配布されたiPadでロイロノート・スクールを使って、ファシリテーターを務めた為田とインタラクティブなやりとりを行いました。
基調講演と事例報告を聴いたあとで、自分の授業の中にどんなふうにICTを活用できるか、というアイデア出しを行うとともに、木村先生と二田先生に訊きたい質問についても、ロイロノート・スクールで提出してもらいました。
参加されていた先生方が、どんどんロイロノート・スクールに馴染んで、最後には質疑応答などもロイロノート・スクールにて行うことができていたのが印象的でした。
今回の『成城教育』第181号で、先生方と僕の講演についての要旨が紹介されているのですが、それだけでなく、その後に参加記として、先生方の文章が掲載されているのがとてもよかったです。通常のアンケートによるフィードバックではなかなか聞けない文量の感想を知ることができました。こうしたところにしっかりと力を入れているのが、成城学園の教育環境を高めていく意志として見えるように思いました。
成城学園は、幼稚園、初等学校(小学校)、中学・高等学校とK-12が一ヶ所にあるからこそ、ICTというこれからの時代に必要なツールを使った学びの文化を作りやすいように思っています。そうした学びの文化づくりに、協力をしていければいいな、と考えています。
(為田)