成城学園初等学校の秋山貴俊 先生 編著の『誰でもできる! オンライン学級のつくり方』を献本いただきました。たくさんの事例が具体的に紹介されているのがいいと思います。これを読んで、「うちの学校だったら…」「うちのクラスだったら…」とカスタマイズして使っていく先生が増えていけばいいなと思います。
タイトルにある「オンライン学級のつくり方」というところが、「授業のつくり方」ではないところがポイントだと思います。学級はただの「授業を受ける場所」ではなく、先生と子どもたち、子どもたちと子どもたち、先生と保護者、さまざまな存在が交わる場だと思います。休校となって教室という場が使えなくなり、オンラインに場を移したときに何ができるのか、ということを知っておくことは非常に重要です。
また、「3つの準備で安心をつかもう!」というSTEPが紹介されています(p.18-19)。そこで挙げられているのは、以下の3つの準備です。
- 模擬授業と研修で自信をつけよう!
- 丁寧な説明で保護者の信頼と安心を得よう!
- ポータルサイトで情報伝達をシンプルかつスピーディに!
すでにオンラインで学びの場を作っている学校には、当たり前のことばかりですが、実際にはこのSTEPにこれから取り組む学校もたくさんあると思います。まずは先生方が使ってみることだと思います。Zoomでも、schoolTaktやロイロノート・スクールでも、YouTubeでも、先生方が自分で使ってみて、どういうところが便利なのか、どういうところが不足なのか、知ってこそ子どもたちと一緒に使うことができると思います。
これからオンラインに学びの場を拡張しようとする先生方の、最初の一歩として、多くの人に読まれるといいな、と思います。
(為田)