2018年12月15日に、NTTドコモ東北支社にて、「先生のための教育ICT冬期講習会2018@仙台」を開催しました。
Twitterで実況していたものを、再構成していきます。模擬授業の5時間目は中学校社会科。仙台市立広瀬中学校の齋藤純 先生です。デジタルとアナログを組み合わせての、問題解決学習×プログラミング的思考となる授業です。
アフリカ州の国々を単元を通じて勉強してきた後の、発展的な課題として、「プログラミング的思考を使って、南スーダンの貧困を解決する」。アクティビティ図を使って、考える。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/QHtCa2L5wq
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
南スーダンが、今後「自立した国家」となるために、どのような支援や取り組みが必要だろうか。「日本からの支援」と「南スーダンの取り組み」を考える。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/rtIVb2zsMq
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
参加している先生方にとっても、南スーダンと日本と、国はどうあるべきかという大きな課題となった今回の授業でしたが、そのための素材集めのところからロイロノート・スクールを使っていきます。
いきなり始めると大変。まずはロイロのWeb検索機能を利用して、「食糧支援」などのようにキーワードを入力し、検索結果をそのままスクリーンショットで保存し、ロイロのカードにする。5分間、「課題のための情報収集をして、スクリーンショットをとってください」。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/kSGFTIpVQy
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
一人でいろいろと調べることは、もちろん重要ですが、時間がかかります。そこで「全員で少しずつ調べて、共有することで、情報量を増やす」と齋藤先生は言います。そうしてみんなで検索した情報を素材として、南スーダンの問題について、ペアで話し合いながら、アクティビティ図を作っていきます。もちろん、他の人が調べた内容から着想を得て、タブレットを使ってさらにWebを検索するのもOKです。
この「全員で少しずつ調べて、共有することで、情報量を増やす」というところ、すごく賛成です。ペアやグループで行って、それぞれにテーマを設定してもおもしろいかと思いました。例えば、「基本的国家情報」「南スーダンの政治状況」「日本の支援の問題点」「支援の成功事例」「支援の失敗事例」…などのように。そうすると、ジグソー法みたいなやり方もできそうだし、そこまでいかずとも、情報の重複を防ぐことができそうです。
アクティビティ図を書いていく。このアクティビティ図は、思考ツールの一種。思考ツールは、計算用紙のようなもので、目的ではなく、過程。このアクティビティ図は、自分たちの考えを編集するためのもの。これを元にして発信する活動にもつながる。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/d9xXCVwl6J
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
アクティビティ図を使って問題解決をするのを初めて見ましたが、課題がリアルで難しいぶん、考える方も本当に一生懸命になっていました。
No.7に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)