教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.1(2019年度ふりかえり)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで「カズトロジー」というコンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業を行っています。カズトロジーは図書室のなかにあるPC室を使って授業を行っていて、淑徳アルファの1年生全員と、2年生と3年生の希望者が受講しています。
 2019年度の1年間をふりかえって、それぞれの学年でどんなことをしてきたのかをレポートしていきたいと思います。

本を整理しながらマウス操作に慣れていく

 2020年5月からschoolTakt(スクールタクト)を一人1アカウントで使うようにしていました。1年生はまず最初はマウス操作の練習からスタートします。クリック、ダブルクリック、ドラッグなどの練習をするために、「ほんをせいりしよう」というファイルを用意して、背表紙の色がぐちゃぐちゃな本棚で、色ごとに整理してもらうためにドラッグの方法を教えました。また、平積みになっている本は、クリックして選択してポインタをドラッグすることで回転させてきれいに並べてもらいます。「本棚を整理する」というミッションを擬似的に与えることで、子どもたちは楽しくマウスの操作を練習することができます。
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 最後に、色ごとに並べた本が何冊ずつあるかを数えてもらい、えんぴつツールで数字を書いてもらいました。マウスではなかなか難しいのですが、「自分で数えた本の数を書きたい!」というモチベーションでがんばって書いてくれていました。

人の役に立つロボットをコンピュータで描き、出力して完成させる

 1年間の最後の方では、「人の役に立つロボットを作ろう」というアクティビティをしました。白紙に水平の線が2本描かれているファイルを配布して、みんなに「人の役に立つロボットを作ってください」と伝えます。例えば、掃除ができるようにちりとりをもっていたり、宿題をしてくれるように鉛筆をもっているロボットなど、子どもたちはさまざまなロボットを考えて作っていきます。
 四角形や三角形、円などをドラッグして作り、それを組み合わせていくだけで、さまざまな形ができます。ロボットができあがったら、そこに名前を書き込んだり、どういう役に立つのかを書いてもらうように伝えました。えんぴつツールでドラッグして書き込む子もいれば、キーボードからテキスト入力をする子もいます。
 ロボットを描くときに使えそうな機能を紹介はしますが、手順を追ってみんなで同じように作るということはしないので、みんな全然違うロボットを描いていきます。
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 一人2体ずつロボットを描いてもらって、紙に1枚ずつ印刷します。重ねて、左側をホチキスで止めて、2本の水平線のところに沿って切り込みを入れると、ペラペラめくることで変身するロボットになります。
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 他の人の作ったロボットをたくさん見て、「おー、すごい!」と感想を伝え合う時間も作りました。ペラペラと紙でめくるからこそのおもしろさがあるので、教室のなかを自由に歩いて、作品を見せ合う時間もとりました。
 コンピュータで作っても、最後は紙に印刷することで手にとって遊ぶことができることを伝えました。また、ロボットを描くときにも、「コンピュータは失敗しちゃったら、前の状態に戻すこともできるから、どんどんやりたいようにやってごらん」と伝えるようにしていました。
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まとめ

 コンピュータを自由に使いこなしてもらうためには、まずは楽しいと思ってもらうことが大切だと思っています。コンピュータを使って何かを作り出し、それをクラスメイトたちとみんなでおもしろがる、というところからのスタートが切れたのではないかと思っています。

 No.2に続きます。
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(為田)