合同会社MAZDA Incredible Lab CEOの松田孝 先生の著書『プログラミングでSTEAMな学び BOOK』を献本いただきました。今回は、学校や家庭でIchigoJam BASICを使ってプログラミング体験ができるように、という本です。
IchigoJamを利用してのプログラミング授業は、まったくはじめてやります、という先生には少しむずかしいかもしれませんが、子どもたちが慣れてくるといろいろな応用がきくので、問題解決のためのプロジェクトに組み込んだりすることもできるのではないかと思います。事例も多く紹介されていますので、読んで参考にできるところがあるのではないかと思います。
最後のところに、松田先生から指導者のみなさんへ」というページがあり、そこで教室の変化を指導者が実感するのはどんなときか、ということが書かれています。
教室の変化を指導者が実感するとき(p.79)
- 先生、先生と言ってこなくなる
- 自分たちで課題解決にあたるようになる。
- 温かな関わり合い、何気ない声かけがあちらこちらで見られるようになる
- 援助要請、能動的援助ができるようになっている。
- 教室がエネルギーにあふれさまざまな学びの態様が見られるようになる
- 失敗することに価値があることを感じ取った子どもたちは、課題解決に向けて正解(唯一解)を探し出そうとするのではなく、さまざまな挑戦をするようになる。そしてそれぞれのニーズに応じて自分たちの取り組み方で活動を行うようになる。
たくさんの実践をされてきた、松田先生だからこその内容だと思いました。プログラミング授業をするときの大きなヒントになるのではないかと思いました。こうしたことを見ると、45分だけちょっとやって終わり、ということではなくて、ある程度の時間をしっかりとって、自分たちで考えてプログラミングに取り組む時間をとらないといけないな、と改めて思いました。
(為田)