弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで「カズトロジー」というコンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業を行っています。カズトロジーは図書室のなかにあるPC室を使って授業を行っていて、淑徳アルファの1年生全員と、2年生と3年生の希望者が受講しています。
2020年12月の最後の授業では、2年生と3年生と一緒に、「グッバイ2020」という課題に取り組みました。schoolTaktに実装されているシンキングツールから、クラゲチャートを使って、みんなに「2020年、どんな年だった?」と訊いて、クラゲの頭のところにどんな年だったかを書いてもらって、例えばどんなことがあったのかとか、より詳しく言うと…というようなことを、クラゲの足の部分に書いてもらいました。
クラゲチャートを使った授業は、普通にテキストボックスで文章を書いてもらうのとは少し違うと感じました。書き方はいろいろだし、文章表現としてはもうちょっと直したくなる部分もありますが、それよりも子どもたちを「書いてみようかな」という気持ちにさせるのが素晴らしいと思いました。
「何を書いていいのかわからない」と言っていた子どもたちも何人かいましたが、そうした子たちには、話し言葉で「例えば?」とか「どんなふうに思った?」とか質問をするとやりとりはできて、それをどんどん書いていけばいいんだよ、と伝えると、みんなどんどん書いていきます。すべてをデジタルで行うのではなく、デジタルとリアルでの言葉のやりとりとを組み合わせることで、子どもたちがいろいろな言葉、文章を表現していく様子を見る事ができたように思います。
子どもたちならではの表現もたくさん見ることができて、とてもうれしかったです。作文ではないので、言葉づかいがちょっと口語になってしまっていたり、メモ書き的なおもしろい表現があったりするのも、全部OKにしました。どんなことを思うのかは、人それぞれで、「最悪」と言っている子もいれば、「最高だった」と言っている子もいますし、具体的なトピックに焦点をあてて書いている子もいました。
関西大学の黒上晴夫 先生とご一緒させていただいたオンライン読書会のときに、「シンキングツールは計算用紙のようなもの」とおっしゃっていたのを思い出しました。子どもたちが「こんな感じかな…?」と思いながらどんどん文書を書いていくことを、シンキングツールは手伝ってくれているように思いました。
schoolTaktには、他にもたくさんのシンキングツールがありますので、これからも時間をかけて、子どもたちと使ってみようと思っています。
(為田)