教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.2(2022年12月6日)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。
 3年生のクラスで、2学期の最後に「2022年をふりかえる」授業を行いました。毎年、年末にこのふりかえり企画をやっているので、昨年やったのを覚えている子たちもいました。昨年はクラゲチャートを使ってふりかえりをしてもらったのですが、今年はもう少しいろいろなテーマを書いてもらいたいなと思ったので、くま手チャートを用意して、5つのテーマを選んで書いてもらうようにしました。
 くま手の最初の2つを「カズトロジー」と「学校」と決めておいて、残りの3つは自分の好きなようにテーマを決めていいことにしました。
 くま手チャートのテーマの横に、どんな1年だったかをみんなが書いてもらいます。テーマが決められている方が、「カズトロジーはどんなことしたっけな…?」「学校ではどんなことがあったっけな」と思い出しながら書けているように思いました。

 くま手チャートにいろいろなエピソードが書けたら、ワークシートの下にある四角のなかに、くま手チャートのところに書いたエピソードをもとにして作文をしてもらいました。「上のくま手チャートに書いた全部から少しずつ書いてもいいし、学校のところに書いたものだけを選んでもいいよ」と言うと、みんなそれぞれにくま手チャートを見ながら作文をしてくれていました。

 くま手チャートを考える材料として使ってほしかったので、最後に作文を書くプロセスを入れたのですが、同じワークシートのすぐ上にくま手チャートがあるので、うまく作文にまとめ直すことができずに、「あんまりいい年じゃなかった」と一言の感想になってしまう子もいました。せっかく、くま手チャートにはいろいろ書けているのに、同じことをわざわざ書くのはたしかに非効率でもあり、シートを分けたりするのがいいのかなども含めて、くま手チャート(シンキングツール)とそれをもとにした作文(アウトプット・制作物)との行き来については、もう少しいろいろと子どもたちと一緒に試していきたいと思いました。

(為田)