2023年2月8日に富士見市立針ケ谷小学校を訪問し、宮脇菜々子 先生が担当する5年1組の学活の授業を参観させていただきました。この授業の少し前に「針小まつり」が全校で開催され、縦割りでいろいろな活動をしたそうです。一人ひとりが、「針小まつり めあてカード」を持っていて、「自分のめあて」「針小まつりをふりかえって」「友だちのよかったところ」などを書いていました。
宮脇先生は「せっかく1年生から6年生まで一緒にやったので、他の人の良いところを見つけるのが上手なみんなに、他の人の良いところを書いて伝えてほしい」と言い、ムーブノートを開いて、誰がどんなことをがんばっていたかを書いてもらいました。
紙でふりかえりを書くと、学年を越えてのメッセージを届けるのは大変になりますが、今回はムーブノートを使っていたので、書いたことを全員が見られる「広場」という場所に投稿することで、1年生から6年生までどの学年に対しても「誰がどんなことをがんばっていたか」を書くことができるようになっていました。
書いているうちに、教室では「1年生のノートは1年生に配慮して1年生に伝わるように書こう」という声も聞こえました。こうした気遣いも大切だと思います。1年生が読めるように漢字にするかひらがなにするか考えたりしながら、「友達のがんばっていたこと」を書いていきました。
自分が他の学年に対して「がんばっていたこと」を書けるというだけでなく、逆に他の学年が自分たちに対して「がんばっていたこと」を書いてくれていることもあります。それが読めるのも、こうして縦割り活動を行った行事の後に、全学年でムーブノートという同じ場に書き込むことができるからこそです。
後で、小林彩乃先生 が担当する1年1組の授業を見に行ったら、1年生もムーブノートでふりかえりを読んだり、書いたりしていました。「(5年生が)がんばっていたこと」を書いていましたし、5年生から書いてもらった「(1年生が)がんばっていたこと」も読んでいました。
こうした活動が、毎年積み重なっていくことで、行事などの振り返りのしかたもより深まっていくように感じました。
No.7に続きます。
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(為田)