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Windows 11にMicrosoft Copilot がビルトイン→「生成AIの検索は不正確」とか言ってる場合ではない

 マイクロソフトが2023年9月21日に開催したスペシャルイベントで、Windows 11の大型アップデート「23H2」(2023年9月26日リリース)でMicrosoft Copilotのプレビュー版がビルトインされると発表されました。
 2023年4月にMicrosoft 365 Copilotについてのエントリーを2本書きましたが、ついにWindows 11にCopilotがビルトインされます。着々と進んでいきます。

blog.ict-in-education.jp

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 MicrosoftYouTubeを見ると、Copilotの機能をイメージできる動画が公開されています。Copilotは「副操縦士」。このネーミングが本当にいいなと思っているのですが、まさしくユーザーが操縦士であり、Copilotは副操縦士=相棒となります。Windows 11にビルトインされるCopilotが、PCを使う作業環境を整備してくれる相棒のように働いています。1つのアプリだけでなく、OSであるWindowsのCopilotとして働くので、いろいろなことを横断的にできるのがすごいと思います。
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 Copilotは、OSであるWindowsだけでなく、OSの上で動くアプリについても相棒的に働いてくれます。WordのなかでどんなふうにCopilotが相棒として働くのかがわかる動画も公開されていました。
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 生成AIであるCopilotによって、Windowsを使うユーザーがどんなことができるようになるのかを知っておくことが重要だと思います。キーワードを対話型で検索して、「検索結果がいつも正しいわけではない」とか言っている段階よりもずっと先に生成AIが行っていて、「生成AIを活用することで創造性を解放する、生産性を高める」ということを目指しているということです。
 ここで見られる動画を見ても、「自由研究で生成AIは使わないこと」と言えるでしょうか。「生成AIを活用することで創造性を解放する、生産性を高める」ということができるのであれば、それでより自由に学べる子どもたちは増えるのではないかと思います。まず、先生方がどんなことが使えるのかを知ること、そのうえで長所と短所を理解することが必要だと思います。

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 より詳細を知りたい人は、このイベントの動画全編(58分52秒)をYouTubeで見ることができます。
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 全部が長いという人は、このうちの一部、「Copilot in Windows 11(2分43秒)」と「Microsoft 365 Copilot(13分11秒)」を見てみるといいと思います。

 こちら↓が「Copilot in Windows 11(2分43秒)」のところのプレゼンテーションです。
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 こちら↓が「Microsoft 365 Copilot(13分11秒)」のところのプレゼンテーションです。
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 僕はWindows 11ユーザーなので、素直にMicrosoft Copilotを使える日を楽しみにしているのですが、ひとつ気になっているのは、先月雑誌に寄稿するために書いた原稿が、このアップデートによってすでに古くなってしまって、誌面に載る頃には読んで書き直したくなる箇所ばっかりなんじゃないかということですかね…。「テクノロジーの進歩の速さよ…」と苦笑しています。

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(為田)