8月5日に参加した、アクティブ・ラーニングに向けたICT活用のツボの、道徳の授業づくりの教室で最後に薦められた番組が、8月10日~12日まで3日連続で放送されます。番組のタイトルは「昔話法廷」。昔話の登場人物を裁判にかける前代未聞の法廷ドラマだそうです。
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- 第1話「三匹のこぶた」 8月10日(月)午前10:00~10:15
- 三男こぶたが、煙突から侵入したオオカミを、お湯が煮えたぎる大鍋に閉じ込め殺害した。それは、自分の身を守るための正当防衛だったのか?それとも用意周到に準備をした上の計画的犯行だったのか?
- 第2話「カチカチ山」 8月11日(火)午前10:00~10:15
- 第3話「白雪姫」 8月12日(水)午前10:00~10:15
- この裁判の被告人は王妃。白雪姫の美しさに嫉妬を募らせ、白雪姫を毒リンゴで殺害しようとした事実を真っ向否定する!証人には、白雪姫の他、かつて王妃に白雪姫殺害を命じられた狩人も登場。検察弁護双方が熱い戦いを繰り広げる。
こうして、深いテーマをおもしろく伝えて考えさせる、という手法は本当に大切だと思っています。おもしろくなければ、真剣に考えないので。
エンターテイメントには、「真剣に考えさせるトリガーになる」力があると思っています。高校の国語の教科書で読んだ夏目漱石「こころ」は、(教科書ではほんの一部しか収録されていなかったのに)「あれはKが悪い」とか「お嬢さんも悪い」とか、大いに盛り上がった記憶があります。あそこに先生のファシリテーションがあれば、国語とも道徳とも総合学習とも倫理とも交わる授業ができるのではないかと思っています。
夏休み中なので授業で使うというのは難しいかもしれませんが、NHK for schoolに入っているので、全国の学校で教えてもらいたいと思います。学校の先生方が、この題材をどんなふうに扱うのか、非常に興味あります。また、自分自身も、「これを教室で教材として教える機会があるならば、どんなふうに教えるかな」とイメージトレーニングしたいと思います。小学校高学年から中学生くらいでやってみたいなあ。シュールな感じでものすごいおもしろい。ページには「きょうざい」もついていますので、これを使って教えるのももちろんOKだと思います。
NHKが、こうしたコンテンツをどんどん作ってくれるのは非常に心強いことだと思いつつ、これを教室でどう使うのか、使いやすくするためにはどうすればいいのか、という部分で、先生方向けの研修などでも例として出していきたいなと思っています。
10日(月)を見逃した方は、再放送が8月21日(金)と8月28日(金)にありますので、そちらでぜひ!(テレビで見ずとも、NHK for schoolで見られますけども)
(為田)