リクルート次世代教育研究院が、「学習レコメンドによる成績向上の有意差」についてのレポートをリリースしました。自治体様と連携して「スタディサプリ小学講座・中学講座」を学校に利用してもらい、児童生徒の学力向上を検証しています。
リクルート次世代教育研究院の中西慶彰研究員による研究で、スタディサプリ中学講座を使っている中学校での、「学習レコメンドによる成績向上の有意差」についてのレポートです。記事中に書かれている、今回の主な結果は下記のようなものです。
- レコメンド実施者の成績向上率がレコメンドの未実施者の成績向上率を大きく上回る。
- 比較前テスト成績別の全てのカテゴリでレコメンド実施者のほうが成績の向上率が高い結果となる。
- 成績下位カテゴリのほうがレコメンドに取り組んでいる。
- レコメンドした授業の勉強スタイルで見ていくと、成績上位カテゴリは動画をあまり視聴せず、ドリルを解く傾向にある。
レコメンドした授業の勉強スタイルで見ていくと、成績上位カテゴリが動画をあまり視聴していない、というのはすでに理解をしているから、そのままドリルに行っているのでしょうかね。
授業の進度に合わせてスタディサプリを利用しているのか、補習的にスタディサプリを利用しているのかわかりませんが、どちらの使い方をしているかによってデータの見方が変わってきそうだな、と思いました。
実証研究している学校を見学させていただいて、取材するのとか可能かなあ。お願いしてみようかなあ。個人的には、こうしたデータと共に、実際に授業の中で先生方がどう関わり、児童生徒がどんなふうに使っているのかという授業実践のところにも大きく興味あります。
今後も他の学校にて、レコメンドの実施有無と成績向上の相関についての調査レポートが公開されると思います。こうした試みは、本当に大切だと思っています。
ring.education
(為田)