教育ICTリサーチ ブログ

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近畿大学が提供を開始した「人工知能でSNSから潜在的ニーズに合った本を紹介する」近大アカデミックシアターを試してみた

 GIGAZINE近畿大学が提供を開始した「人工知能でSNSから潜在的ニーズに合った本を紹介するコンテンツ」を使うとこんな感じという記事を読みました。実際にやれるのは非常に魅力的だと思い、自分でもやってみることにしました。
gigazine.net

 近大アカデミックシアターにアクセスし、画面下の方の「偶発的な本との出会いを体感する」を押してみます。TwitterFacebookのアカウントで、SNSの投稿などをベースに、アカデミックシアター独自の人工知能が分析して、僕に適合する本を提示してくれるそうです。楽しみ。本を読んだ記録とかは、Twitterの方が多いように思うので、Twitterアカウントでやってみました。
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act.kindai.ac.jp

AIによって診断

 人工知能による診断の結果は下のようになりました。全部で5つの項目が表示されています。開放性が1.0といちばん高い数値になっています。誠実性と外交性が0.4、調和性と神経症傾向が0.3です。
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 「開放性」のところをクリックすると、さらに分析が細かくなります。独創性が低いのは自己評価と同じ。判断力が高いのは自己評価とは真逆です。
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評価に「適合する本」が表示される

 そうして「適合する本」をクリックすると、表示されました。ヴィゴツキー『子どもの想像力と創造』でした。
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 ここで一度総合評価へ戻ってから、「適合する本」をクリックすると、今度は違う本が表示されます。今度はイヴァン・イリイチ『テクストのぶどう畑で』でした。
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OPACですぐに検索もできる

 適合する本の下にある「OPACでみてみる」をクリックすると、そのまま近畿大学OPACへ進み、蔵書情報が表示されます。
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 ちょっと楽しくなってくる工夫が大草rています。いろいろな項目で適合する本を見てみようと思いました。非常におもしろい。それなりに教育とか認知の発達に関連するような本が表示されるのもおもしろいです。みんなでわいわいとやったらおもしろそうです。それこそ、大学のワークステーションでみんなでやったり、高校の図書室やラーニングコモンズやコンピュータ教室でやってみると楽しそうですね。

(為田)