教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

情報教育フォーラム in SENDAI 「学校教育の情報化」を考える レポート No.1(2018年1月22日)

 2018年仙台市教育センター 市民公開講座 情報教育フォーラム in SENDAI 「学校教育の情報化」を考える 、に参加してきました。会場からTwitterで発信していた内容を中心に、再構成してレポートします。
f:id:ict_in_education:20180202180024j:plain

仙台市のICT整備

 パネルディスカッションの進行は、堀田先生です。教育振興基本計画の話で、「5年くらい先を見通して」というのは、非常に大切なキーワードだと思いました。5年より先はたぶんテクノロジーが大きく変わりすぎているだろうな、と思います(iPadで登場から8年ですから)。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170923_13017.htmlwww.kahoku.co.jp



六郷小学校の現場の様子

 ここで、堀田先生から、仙台市立六郷小学校の菅原校長先生へマイクが渡りました。



仙台市の情報活用能力を育む試み

 続いて、東北学院大学の稲垣先生から、情報活用能力をどう育むか、仙台市での取り組みについて説明がありました。

 稲垣先生の話は、ICT機器を導入した後、どうやって情報活用能力を育てるのか、またそのために先生方が授業をどう変えていくのか、ということに取り組めるようになっているという話でした。

情報化の影の部分への対応

 最後に、静岡大学の塩田先生から、情報化の影の部分について、どのような対応が考えられるのかという話がありました。

 ここで、静岡大学とLINEで共同開発しているワークショップを実際に会場でやってみました。5枚のカードを使います。そこには、「やられたらいやなこと」が書かれていて、それを嫌な順に並べていきます。
f:id:ict_in_education:20180202185635j:plain

 ワークショップをやってみて、参加者全員で「これはイヤ」というのは問題にならない。実は、参加者が半々くらいで意見が分かれているものが、トラブルになる可能性が高い。例えば、「話をしている時にケータイ・スマホをさわっている、のはいいじゃん」「それはイヤ」が半々くらいであれば、それを許せる人と許せない人がいるということになる。

https://www.pref.miyagi.jp/release/miyagijyoukatuproj.html

 塩田先生のワークショップは実際に教室でやってみたら、どのような結果になるのか、どのようなディスカッションになるのか、非常に興味深かったです。

まとめ

 最後に、パネリストの皆さんから最後のまとめがありました。

 ICTをどう教育に活用するのか、仙台市が非常に深く考え、デザインをしているのだと思えて、勉強になりました。特に、いろいろな教科と情報活用能力がリンクできるようにと、稲垣先生がされている教員研修には興味があります。

 No.2に続きます。

(為田)