2019年8月2日に、福生市立福生第七小学校で公開EdTech研修会が開催されました。福生第七小学校では、2019年度の校内研究主題を「EdTech(教育×IT)を活用して、21世紀を生き抜く確かな学力を育む」として、研究授業を重ねてきています。
模擬授業:社会(中学年) アクティブラーニング w/schoolTakt
アクティブラーニングを行うためのツールとして、schoolTakt(スクールタクト)を活用した模擬授業を行いました。参加者のみなさんにスクールタクトにログインしてもらい、福生市をみんなに紹介してもらいました。一人ひとりがiPadに書いたことを、全員で簡単に見合い、リアクションを送り合えるのが、スクールタクトの良いところです。
スクールタクトは、指で文字を書くことが可能です。そのため、参加者の皆さんの誰もが、自分の書きたいことを書けていたように思います。キーボード入力も可能なので、タイピングスキルの高い児童生徒や、描きたい情報を多くもつ児童生徒は、それに合わせてキーボードを活用するということもできます。
教室の中で授業を受けている一人ひとりが、どんなことを考え、どんなことを書いたのか、子どもたちのアウトプットをすべて見るのはなかなか大変です。しかし、スクールタクトを使うことで、全員のアウトプットを見ることができ、それらを見ながら先生は次の授業の展開を考えることも可能になります。また、参加者同士で「いいね」をつけ合ったり、コメントを書き合ったりすることもできます。
先生は、参加者同士がリアクションを送り合った関係性を、スクールタクト上で確認することもできます。先生が、授業におけるリアクションの関係性を確認したうえで、授業展開を構想して実践することで、授業の中での相互のやりとりが深まります。意見を言ったり議論をしたりというアクティブラーニングにおける活動を、スクールタクトを用いることで、さらに多様化し、深めることができると思います。
模擬授業:算数(高学年) プログラミング w/プログル
特定非営利活動法人みんなのコードの竹谷さんは、プログルのサイトにある「多角形コース」を使って、多角形の性質について考えるという模擬授業を行いました。
proguru.jp
プログルのサイトを開き、ブロックを組み合わせて、ロボットを動かすと、ロボットの動いたとおりに線が引かれていくので、その線で正多角形を作っていきます。これも、実際に「多角形ができる」というところが、子どもたちにとってはモチベーション高く取り組めるポイントだと思います。
参加者の手元には、正多角形の性質を書き込むためのワークシートが配布されています。ロボットをどんな角度で向きを変えればいいのか、何回その動きを行えばいいのか、ということを考える過程でワークシートに数字を書いていきます。そのなかで、「あ!」と法則性を見つけている人もいました。
ただプログルをやってもらう、というのではなく、ワークシートなどを使って、導きたい方向を設定することで、学習効果が高まると思いました。
No.5に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)