Twitterで流れてきたこの動画を見て、「問題解決を考える授業で使えそうだな」と思いました。解決すべき問題を、「人間を積み込み作業から解放する」とするのか、「積み込み作業の肉体的負担を軽減する」とするのかによって、そこから生まれる解決策は全然違う、というのを端的に表している動画だと思います。
「簡単に積込み作業ができるロボットを低コストで開発して欲しい」と依頼されてこれを作れる人は天才だと思う。 pic.twitter.com/aj3zZjrqXd
— 谷田 和郷@中国深センでハードウェア開発・製造・品質管理 (@TKazusato) October 15, 2019
この動画を見せる前に、ここに書かれているように「簡単に積み込み作業ができるロボットを低コストで開発してください」と課題を出して、みんなで考えてみるといいと思いました。で、人型のロボットとかでもなく、人間の筋力を増幅するパワースーツみたいなものでもなく、こういった動作に着目した機構が、誰か一人からでも出てきたときに、「そのアイデア、いいねえ!」と褒めちぎってみたいと思いました。
答えがなくて、自分で問題を発見し解決するという授業では、こういう「え!?」というアイデアがなるべく出てくるように心理的安全を確保した教室にしたいと思います。また、そうして出てきた意見には、教室で児童生徒の多くが「えーーー!それでもいいの!?」とつぶやいちゃうと思うのですが、そのなかで「え、すごくいいアイデアじゃん!」と言ってあげることで、次の機会にはまた自分なりに考える人が増えると思います。こうしてどんどん思考が柔軟になっていく、その過程をずっとサポートできるのが、学校の強みだと思います。そのために、この動画を見せるのはおもしろいと思いました。今度、授業で使ってみようかな、と思います。
(為田)