2021年7月1日に、横浜市立鴨居中学校を訪問させていただき、齋藤浩司 校長先生から、昨年10月から始まったICTサポーターズと生徒会が一緒に作った「Chromebook使用のルール(案)」を見せてもらいました。
2月に、ICTサポーターズが原案を作成し、職員会議に提案しましたが、端末配布後に見直すために、一度寝かせたそうです。4月にChromebookを一人1台で使い始めたら、「これ、どうだろうね?」と問題になる場面が増えてきて、ICTサポーターズと生徒会が最初に原案を作り、それを先生方にも見てもらって、「Chromebook使用のルール(案)」が完成したそうです。以下に一部を抜粋します。
Chromebookは学習に関して利用するために横浜市から生徒のみなさんに貸し出されているものです。「誰もがイヤな気持ちにならずに安全・安心に気持ちよく利用する」ために、このルールを守りましょう。
- アカウントに関して
- 自分のアカウントのパスワードを他者に教えたり、自分のアカウントを他者に貸してはいけません。
- 自分のアカウントでログインした端末を他者に利用させてはいけません。
- Googleアカウントの画像は変更してもよいものとする。ただし、他人の顔写真の利用は禁止とする。(誰のアカウントか判断するのが困難なため)
- 端末の扱い方、管理方法について
- 乱暴に扱わないでください。「借りているもの」ということを忘れないでください。
- 下校時は自分のロッカーまたは教室の保管庫のいずれかにしまっておくこと。
- 自分のものだと識別するためにシール等を貼ってもよい。ただし、画面や本体を傷付ける恐れがあるものについては使用しない。
- アクセサリについて
- マウス、イヤホン(有線のみ)、カバーなどは自分で用意したものを使ってもよい。ただし、アクセサリの管理は自分で責任をもって行うこと。
- イヤホンを利用する際には放送などが聞こえるよう、片耳のみの使用とする。
- その他禁止事項
- 無断でソフトウェアをアップデートしたり、アプリをインストールすること
- 誹謗中傷などのハラスメントにあたる行為(ハラスメントとは「人を困らせる」ことや「いやがらせ」などの行為を指します。)
- 著作権、財産権、肖像権を侵害する行為
- 個人情報を漏えいする行為、プライバシーを侵害する行為
- 違法サイトへのアクセス、違法アップロードなど法令に基づく処罰の対象となる行為
→インターネット上で起きたことは学校内にとどまらず、世界中の誰もが見ることができます。自分の振る舞いや行動には責任をもって利用してください。- 上記の行為を助長すること
こうして作成されたルール案について、最後に補足や意見が書き足されていました。例えば、「タイピング等のルールについても、ルールが必要だと思う」や「YouTube視聴の条件」や「下校時は机の中に入れて変えられないように注意(掃除の時に危険)」などが書かれています。
こうして、実際に授業などの場面でどのようにChromebookが使われているかという経験をもとにして、ルールのアップデートがされていきます。次回、秋にはまた見直す予定になっているそうです。
こうして自分たちで、自分たちの学びの形に合わせてルールを作っていくことにも結びつけることができると感じました。
(為田)