教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.2(2021年7月27日)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。毎年夏休みは通常よりも参加者が少ないので、学期中のカリキュラムを進めるのではなく、「いつもとちょっと違うことを体験できる」ようにと思って内容を決めています。
 2021年7月27日の2年生の授業では、タイピングの練習をしてもらいました。淑徳小学校では、英語教育に力を入れていることもあって、アルファベットはみんなできるし、2年生だと半分くらいの子はローマ字表をあまり使わなくてもローマ字入力ができます。学期中の授業では、schoolTaktでテキスト入力もたくさんしています。とはいえ、正しくタッチタイピングをしている子ばかりではないので、一度しっかり「こういう練習の仕方がありますよ」ということを伝えたかったので、みんなで「プレイグラム タイピング」にチャレンジしてみました。
typing.playgram.jp

 プレイグラム タイピングにアクセスしてもらったら、ホームポジションについての説明をして、それから練習に取り組んでもらいました。ふだんからローマ字入力をしているので、「もっと速くキーボード入力したい」というモチベーションはあるようで、多くの子たちが真剣に取り組んでいました。すでに習慣になっている子もいますが、「ゆっくり練習していきましょう。速く打てなくてもいいから、ゆっくりでいいから、正しい指で打ってね」と伝えると、「めんどいー」という声がところどころ聞こえてきましたが、一生懸命取り組んでくれました。
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 ホームポジションに何度も何度も戻るように反復練習するようにプレイグラム タイピングが導いてくれているので、僕としてはそれを見守り、挫けそうになる子たちに声をかけて励ます、ということを続けました。
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 ある程度練習を続けていくと、だんだんタイピングのスコアが上がっていくので、練習の成果が出て楽しくなってくる子たちが出てきます。ここまで行くと、あとはプレイグラム タイピングを繰り返し練習するのと、普段の授業でのテキスト入力時にホームポジションをときどき意識させるという形でやっていこうと思います。
 一方で、疲れてきてだんだん指が適当になってしまう子ももちろんいます。あまり頻繁に「指が違うよ!」と言っていると、タイピング自体がイヤになってしまうこともあるかと思いますので、あまり何度も何度も注意はしないようにしていました。
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 クラスメイトがだんだんタッチタイピングができるようになってくれば、それに引っ張られてまた練習しようという気分になることもあると思います。時間をかけてそうやってタッチタイピングの習得に導いていくことができるのも、学校で行うことの良さだと思います。

 最後に、「先生やってみてよ」と言われたので、やってみました。「おー!」と子どもたちにちょっと驚かれましたが、高スコアが出せて、満足です。
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 2学期以降も続けて練習を続けてくれるといいな、と思います。

 No.3に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)