2022年4月に実施された、全国学力・学習状況調査の小学校6年生 算数で、正多角形を描くプログラミングの問題が出題されました。1辺が5cmの正三角形を描こうとプログラミングのブロックを並べて、三角形の内角が60度なので、60度回転させて…とやってみると三角形にならないので、直しましょう、という問題です。
この問題が出題された後、「プログラミングをやっていなかったから、うちの学校はあんまり正答率が高くなかった」とか、「しっかりプログラミングをやっていたので、うちの学校はばっちりだった」とか、そういった声を聞いたのですが、この問題ができたからといって、「プログラミング教育はばっちり!」というわけでもないと思います。
国立教育政策研究所のサイトに公開されている、「全国学力・学習状況調査 授業アイディア例」で、「授業アイディア例「正多角形の作図をしよう」~図形の意味や性質を基に、発展的に考察する~」が紹介されています。
算数とプログラミングを橋渡しすることができた問題だと思うのですが、ここから「いろんな正多角形を描いてみようかな」とチャレンジして、「プログラムの中の数字を変えて、こんな形が描けた!」という子がたくさん出てくるような授業につながればいいな、と思います。
おもしろい図形を描けた子が、どうやって考えたのかをクラスの中でみんなで共有するときに、「あ、これ算数で習ったやつじゃん!」ってなると、より良いのになと思います。子どもたちの「やりたい!」と「算数、これすげー!」というのが重なるようなプログラミングの授業をしたいな、と思いました。
(為田)