教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『好奇心とクリエイティビティを引き出す 伝説の授業採集』

 倉成英俊さんの『好奇心とクリエイティビティを引き出す 伝説の授業採集』を読みました。
 会社、日本国内の学校、海外の学校、映画やテレビ、家庭などで行なわれている「伝説の授業」を20例、読むことができます。薩摩の郷中教育や葛飾北斎の門人たちへの教え方、映画『ベスト・キッド』での教え方なども収録されています。あと、「ツケで本が買える」という家庭教育も紹介されていたのですが、これもすごくいいなと思いました。

 紹介されている「伝説の授業」は、学校でできそうなものも、学校ではすぐには難しそうなものもありますが、それでもアイデアを学校向けにアレンジするきっかけになるのではないかと思っています。
 僕は、青山フラワーマーケットの社内研修「バラを分解せよ」とか、カナダのテクノロジーの授業「草で、自分の体重を支えるロープを作れ」などは、自分の教室でできないかチャレンジしてみたいと思いました。

 先生方ならば、いろんなアレンジのアイデアが浮かんでくるのではないかと思います。

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 著者の倉成さんが関わっておられる、佐賀県でやっている弘道館2というサイト、めちゃくちゃおもしろそうです。じっくりチェックして勉強しようと思いました。
 弘道館佐賀藩の藩校の名前だそうです。日本全国一律に同じカリキュラムというのではなくて、藩校くらいのサイズで地域にあったカリキュラムを行うケースが増えてくるといいな、と思います。

www.kodokan2.jp

(為田)