弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。
11月から12月にかけて、3年生のクラスでViscuitを使ったプログラミングを行いました。これまでにも何度かViscuitを使っていて、絵の描き方やメガネを使ったアニメーションの設定のしかたは子どもたちはわかっています。ただ、1回の授業だけでは時間が足りず、子どもたちがやりたいなと思っていることを試す時間がとれなかったと思っていて、時間をたっぷり確保して、やりたいことを全部やれたらいいなと思って時間をとりました。
www.viscuit.com
週をまたいでじっくり好きなだけ作ってもらうために、Viscuitの「じゆうにつくる」の画面に制作した作品を保存する方法を紹介しました。
説明がややこしくならないように、という教える側の都合で、「じゆうにつくる」のはらっぱの色だけをクラス全体で統一しておいて、はらっぱの一覧で出てくる数字の見方(日付と時間、ナンバリングの法則)を紹介したら、前の週に保存したものを「あ、あった!」と子どもたちが見つけて作品の続きを作れるようになりました。
時間が多くあることで、いろいろなことにチャレンジができるようになったと思います。子どもたちから出てくる質問は、「先週の授業って何日だった?」というものだけで、あとは大丈夫でした。
6週間にわたって作っていると、1つの作品をずっと作り続けて発展させていく子もいれば、毎回まったく新しい作品に取り組む子もいました。だんだんやりたいことが高度化していくと、クラス内でみんなで相談する場面も増えていきました。僕も含めて、一緒に相談していました。クラスに1人、Viscuitをプログラミング教室で習っている子がいたので、複雑な動きの設定は教えてもらえました。
こういうところまではある程度の時間をかけないと行き着けないので、こうして時間をじっくりかけて取り組めてよかったなと思っています。
Viscuitの「じゆうにつくる」のところには、クラスにいる子たち以外のViscuitユーザーの作品もずらりと並ぶので、誰がどんな作品を作っているかがわからなくなってしまいます。そこで、スクールタクトを使って「ビスケットせいさくノート」というワークシートを配布しておいて、Viscuitのスクリーンショットと工夫したポイントを簡単に文章で残しておいてもらうようにしました。
自分で作ったViscuitの作品の、いちばんハイライトの場面をスクリーンショットしてくれて、それを紹介する文章を書いてくれるので、どんなことを目指していたのかがわかりやすくなったと思います。
時間をたっぷりとって作るからこその思い入れのようなものも見えたので、また制作時間を長くとったプログラミングをやってみたいと思いました。
No.2に続きます。
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(為田)