アメリカのプロサッカー選手 ミーガン・ラピノー選手の『ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝』を読みました。アメリカ代表として、2019年のFIFA女子ワールドカップで優勝し、最優秀選手と得点王に輝いた、かっこいいプレイヤーです。
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僕は彼女が優勝後にしたスピーチが印象に残っています。スピーチ全編は、PBSの動画で見ることができます。オーディエンスとのやりとり、チームに対する呼びかけがとても印象的で、好きなスピーチです。
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また、ハフポスト日本版の動画も見ることができます。
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今回、『ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝』を読んで、あらためてこのスピーチについてもいろいろと考えさせられました。国、世界を代表する立場になったからこそ、発言をしていかなくてはならないと考えている彼女の言葉が、本のなかで何度も何度も書かれていました。
でもわたしは、ずっと考えていた――少しでも力を発揮できる立場になり、発言の場を与えられるようになったら、それを最大限に利用しよう、と。たとえば人種差別があったら「それはおかしい」と声をあげるというように。(p.8)
学校の中でみんなで読むにはセンシティブなテーマも含まれていると思いますが、自分できちんと判断をして読める子ならば、ぜひ読んでみるといいと思いました。
変化を起こす力は、わたしたち一人ひとりのなかにある。それは、わたしたちの日々の選択のなかに宿っている。どんな話し方をするか。どんな発言を許さないのか。さまざまな本や記事を読み、もっと考え、違う視点から物事を考えていけば、かならず変化を起こす力が生まれる。1日に5分間でいいから、この世界をどうすればよりよくできるだろうと考える時間をつくってほしい。変化はそこから生まれるのだから。(p.287)
この本を読む前に、ニュースでスピーチは見ていて内容も字面としては知っていました。でも、この本を読んでからYouTubeでスピーチを見てみると、感じ方がけっこう変わっていました。
考え続けて、世界を変えていかなくてはいけない、と思います。自分の置かれた立場で、何ができるのかを考えることが必要だと考えさせられました。
(為田)