教育ICTリサーチ ブログ

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葉山町 情報教育研修講座 レポート No.3(2023年7月26日)

 2023年7月26日に、葉山町教育総合センターで行われた葉山町 情報教育研修講座に講師としてお招きいただきました。研修終了後に、Googleフォームを使ったアンケートを実施しました。

 「研修講座の内容にご満足いただけましたか?」「学校で活用してみたいと思った内容はありましたか?」という2つの質問については、多くの先生方にご満足いただけたようでした。
 特に、「学校で活用してみたいと思った内容はありましたか?」について、参加者全員に「あった」と回答していただけました。ICTの研修については、知識として知ってもらうだけでなく、「学校で実際に役に立つ」というのが大事だと思っていますので、このアンケート結果は励みになります。

 自由記述として、「研修講座に参加して、よかった/よくなかったと思うことを教えてください。」という設問も用意しました。

 まず良かったと思うのは、研修の中に入れた体験ワークショップについての肯定的なコメントです。「児童の目線で実際にやってみる」というのは、研修時間が短いとなかなか難しいので、こうした機会はまた作りたいなと僕も思いました。

  • 体験もできてよかった。
  • ICT系にどうしても苦手意識があるので、今回参加できて良かったと思います。よくなかったことは、特にありません。
  • 実技などの実践がよかった。
  • 児童の目線で実際にやってみることができて、実際にやるときのイメージがつきやすくよかった。
  • ルート(Root)はこどもたちの興味がとても高まるものだと思うので、また長柄小でもやっていただきたいです。ICTの活用について実践しながら学べたことがよかったです。 本日はありがとうございました。

 それと、研修の序盤で話した、「デジタルが児童生徒たちにとって能力を拡張してくれるツールになること」「教えるためのツールとしてICTを使うだけでなく、最終的には児童生徒が学ぶためのツールとしてICTを使えるようにならなければならないこと」というメッセージを受け取ってくださったコメントがあったのもうれしかったです。

  • 自分のロイロノートの使い方であったり、まだまだ見直すべき、見直すことができることがたくさんあるなと実感できました。
  • お話を聞きながら自分にできる実践方法を考えることができた。 技能の拡張として捉えるともっと新しいことができる気がしてくるのが不思議でした。
  • プログラミングを実際に体験できたのでとても良かったです。 また、共有機能の使い方について工夫することを知ることができました。
  • 特に、思考ツールの活用について勉強になりました。思考ツールでまとめることがゴールではなく、過程であることを意識したいと思います。
  • 多様な事例と体験、考え方に触れることができ、とても有意義でした!
  • 教師の活用にとどまらず、児童生徒の思考や表現手段の拡充に繋げたいと思いました。

 「技能の拡張として捉えるともっと新しいことができる気がしてくるのが不思議でした。」というコメントは、まさにお伝えしたいことだったので、先生方のICTを効果的に活用した授業づくりに役に立てたならうれしいです。
 それと思考ツール(シンキングツール)の使い方についても、前向きに捉えてくれているコメントが多かったのがうれしいです。これも実際に子どもたちに使ってもらいながら、先生方が課題の出し方など含めて調整していくことが大事だと思っています。僕自身も、葉山町の小中学校で授業で使うときにお手伝いしたいと思います。

 引き続き、葉山町の子どもたちの学びがどんどん変わっていく様子を、近くでサポートしていければと思っています。

(為田)